田中 新吾

中味と外見があるとすれば。

タナカ シンゴ

少し前、知人に聞いた「中味と外見」の話が非常に腑に落ちたので書き残しておこうと思う。この考え方は、すべての商売に当てはまり、生産性をあげる秘訣でもある。

それでいて、とてもシンプルだから好きになった。

中味の方がちょっとだけ上回っていないといけない

どういう話だったかというと、

中味と外見があるとすれば、必ず中味のほうが外見をちょっとだけでも上回ってないといけない。上回っていれば満足度は上がる。

という話だった。

いくつか身の回りの具体例も出してもらった。

(個人の価値観はあるにせよ一般論として)

例えば、アルマーニのような高級スーツを着ている人が脱いでガリガリだとガッカリする。

でも、ユニクロを着ている人が脱いで筋肉ムキムキだったらカッコイイと思うもの。

例えば、好きになった子がいたとして、外見はモデル級にかわいいくても性格(中味)がブスだったらガッカリする。

でも、外見は普通だけど性格がむちゃくちゃよくて心地いい関係性でいられる子は可愛いと思うもの。

例を挙げてみると自分ごとになりやすい。

このように、僕たち私たちはこの感覚を日常的に味わっているのだ。

そして、生まれるギャップで満足・不満足を得ている。

すべてのビジネスにあてはまる

ちなみに、ここまで書いたことはすべてのビジネスにあてはまる。

つまり「外でうたっていることより、中味が少し上回っていれば満足度が上がる」ということだ。

当然、その逆をやってしまえば満足度は上がらない。むしろ下がると思っていい。

例えば「美味しいカレー屋」をうたってビジネスをするなら、そこでうたっていることを上回るだけの「うまいカレー」を提供する。そこを突き詰めるために、接客や、サラダなどのサイドメニュー、内装や外装は重要ではない。

むしろ、カレーの付加価値をぼやかしてしまう「足枷」になってしまう恐れもある。

大切なのは「カレー」だけに集中し、その付加価値を上げ、口上を少しだけ上回るようにすることだけだ。

その結果として、優先順位が生まれ、無駄が省かれ、生産性が向上していくわけだ。

選択と集中と優先順位付けしたときはじめて「生産性」が上がり始めるのだと思う。

そして、商売のためには、興味を持ってもらうために売り物を外向けに伝えていく必要がある。

だから、必ず「外見」が作られる。

でも「その外見を、中味はちゃんと超えられているのだろうか?」というのは必ずチェックすべき点だし、引き出しに仕舞っておいていつでも取り出せるようにしておいた方がいい。

伝えたい、売りたい思いが強くなりすぎたり、先行しすぎて、顧客の不満を生んでしまう前に。

さいごに

少し前、後払い専用の旅行代理店アプリ「TRAVEL Now」リリースされ話題になった。

このサービスの外見は「思い立ったら すぐトラベル」だ。

最初は「そんなことできるの?」と思うキャッチコピーだったが、この外見を今のところは上回っているように思う。その裏側は人力?のようだけど。

僕も実際予約をして近々、温泉にいくことになっていてその予約は本当に一瞬だったのを覚えている。しかも、キャンペーンのため費用負担はゼロだった。

参考資料:TRAVEL Nowリリースの裏側

まだまだ、検証段階のようだが引き続きウォッチしていきたい新興アプリの一つ。

それでは今日はこの辺で!
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