私は「充足」と「満足」をどのように捉えるとしっくりくるのか?
今から少し前のことですが、Xを見ていたら以下のようなポストがタイムラインに流れてきました。
誰かから与えられたものでも「満足」はできる。だが、それによって長く「充足」を感じるのはむずかしい。たとえば会社などでの地位や役職がそうだ。時間がくれば終わりが来る。いっぽう、自らの経験と思索によって磨かれたものに見出す「充足」は、時を経るごとに深まっていく。満足は意外と底が浅い。
— 若松 英輔 (@yomutokaku) August 23, 2024
「充足」と「満足」は似ているけれども、異なる意味を持つのだから言葉が分かれているわけですよね。
「似ているからどちらでもいい」と考えることもできますが、若松さんの投稿を端に、私もここで自分にとってしっくりくる捉え方を考えてみようと思いました。
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あらためて「充足」と「満足」をどのように捉えるとしっくりくるか?
考えを巡らせた結果、充足とは「空の器に水を注ぐ行為」と捉えてみるとしっくりくるのでは?と思うようになりました。
このように捉えると、充足は必要なものを補うプロセスを示し「まだいっぱいに満たされてはいないけれど、それに向かっている」という「動き」を感じる取ることができます。
充足感とは「向かっているという状況、向かっているという実績」から得られる感覚、というイメージです。
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一方の満足は「その器が水でいっぱいになった状態」と捉えてみています。
つまり「充足=>満足」という関係性になるという整理です。
満足を「器が水でいっぱいになった状態」として捉えると、充足というプロセスの結果、期待が叶い、心が満たされる瞬間を表現する、ということになるのかなと。
また、充足はプロセスなので期間でいけば長く感じることができます(イメージ、器に水を注ぐ行為分だけ感じられる)が、満足はいっぱいになった「点」で感じるものであることから期間でいけば短いのかなと思います。
ゴールである満足を意識するのか、はたまたプロセスである充足を意識するのか。
この二つの姿勢は随分違う感覚です。
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「豊かさ」という視点から考えた場合、人生に満足が増えればそれは豊かなのかもしれませんが、満足は充足の結果であると考えると、いきなり満足に目を受けてそれを増やすことは狙うことはあんまり得策ではないように個人的には思います。
それよりも「器に水を注ぐ行為」つまり「充足」の方に思いっきりフォーカスして、器が満ちる方向に目の前のことを向かわせることで、日々の充足感を感じる回数を増やしていく。
そして、きっとこのように捉えていた方が結果的に高い満足も得られやすいのではないかと。
日々の充足が満足の質を決めるイメージです。
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一旦このような捉え方がしっくりきているので、日々の生活でも意識できるように実装してみています。
具体的には、最近、お世話になっている時間管理、タスク管理ツール「TaskChute Cloud 2」の「タグ」機能をカスタマイズして、タスクを実行した結果「感情、気分、エネルギーがどんな風に動いたのか?」を付与できるようにしてみました。
詳しくは以下のnote記事をご覧いただけると嬉しいです。
車の運転中だったので途中から一部だけ視聴させていただいたのですが、参加した時、ちょうどyamaさんが「タスクを実行した時の感情をモードに残しておく」というアイデアを紹介されていました。
この話を耳にした時、私の「放電ログ」「充電ログ」を書く習慣と組み合わせて、「感情、気分、エネルギーがどんな風に動いたのか?」を残しておくと自分にとってはいいのではないか?というアイデアが浮かんできたのです。
このアイデアに従って、現在は「充電_充足感を覚えた😋」「充電_超スッキリした🤩」「放電_イマイチ感を覚えた👿」といったタグをいくつか用意し、タスクにタグ付けをしてみています。
参照:試行錯誤の末、ついに辿り着いた「TaskChute Cloud 2 × ウンログ」による「トイレログの私的決定版」を公開します!
私がタスク実行後に得たこの感覚は充足なのか?はたまた満足なのか?
今回実装したタグによってこの問いの解像度がグイッと上がった感覚があります。
また運用していく中でまた何かわかったことがあったら報告させてもらいます。
UnsplashのAndres Siimonが撮影した写真
【著者プロフィール】
著者:田中 新吾
予測を元に不足を埋める。
実績を元に充足を知る。
変化に適応しやすく、偶然の力を最大限に使うことができるマインドセットは後者だと思ってます。
お客様がプロジェクトに求める歯車になるのが仕事。プロジェクト推進支援が専門のハグルマニ(https://hagurumani.jp)代表。PJメンバーの心が動くネーミングやコンセプトの開発もしています。A面(稼ぎ)とB面(それ以外)のプロジェクトを通して得られた知見や経験を発信中。タスクシュート認定トレーナー。
●X(旧Twitter)田中新吾
●note 田中新吾
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