田中 新吾

敢えて時間をかけてみるということ。

タナカ シンゴ

こないだこんな記事を書きました。

参考記事:誰かにとってのゴミが誰かにとっての宝に。

polcaで集めた資金を使ってプロダクトを作ったよ!という話です。

この記事の中にこんなことを書き残しました。

polcaの達成が今年の3月で、プロジェクトがスタートしたのがその一ヶ月後の4月末。

そして発表したのが11月末なので、半年以上かかってしまいました。お待ち頂いていた皆さんには心から「大変お待たせしました!」と言いたいです。

でも、実稼働に直すと多分1ヶ月くらい。検討していたことがダメになったりと色々ありましたがもっと重要なコンセプトを実は裏に設けていました。これについては長くなりそうなので別の機会に書きます。

今日はこのことについて書こうと思います。

焦りはあったけれど

資金が集まったのが3月だったのと、作る内容がシール(またはステッカー)だったので、おそらく支援者になってくれた方は、5月とか6月頃には出来るんじゃないかなあと思っていたのではないでしょうか。

いわゆる仕事として考えたらもっと早くてもいいくらいです。なので、5月・6月になっても形になっていない状況をいざ迎えた時にやっぱり自分の中に少し焦りはありました。

でも、この焦りについては鬼の気持ちで抑えつけました。というのも、このプロジェクトを進めるにあたって決めていたことがあったからです。

それが「敢えて時間をかけてみる」ということ。

敢えて時間をかけてみるということ

仕事となるとやっぱり「納期」があり、そのために「間に合わせる」という考えが生まれます。これは当然のことだと思います。商売ですから。

でも、納期やお客様を意識しすぎるあまり肝心な商品がイマイチでは元も子もありません。僕はこういう商品がこの世の中には少なくないと思っています。

「もっと考えようがあったでしょ?」とか「こんなの貰っても嬉しくないでしょ」とかです。

これがいわゆる市場原理によるものだとすれば、市場原理は本来の商売の目的を僕たち私たちから奪っていることになると思います。どこまでいっても商売の目的は、お客様を大満足させることが第一義のはず。

参考記事:お客さんの大満足は「顔が見える関係づくり」から。

自分がこういう世界を感じてきたからこそ「そうではない商品開発」をしてみたかったんです。それも、皆さんから集めたお金を使って。

だから、敢えて時間をかけてみると決めたんです。時間をかけてみるというか、時間を気にしないと表現した方が適切なのかも?

参考記事:改修された古民家から感銘を受けたこと。

出資者の皆さんの優しさがあったからこそ

支援をしてくれた方々はすなわち出資者なわけで「出資してんだから早くしろよこのヤロー!」と言ってもいいわけです。

でも、このプロダクトが出来上がるまでにそんなことは一切ありませんでした。むしろ「進捗どう?何か手伝いましょうか?」なんて言ってくださる人がいたくらいです。

本当に感謝しかありません。

資金だけでなく、十分すぎる時間を与えてくれた出資者の皆さんの支えがあったからこそ出来上がったプロダクトだなあと今しみじみ感じています。

アイデアを十分寝かせたり、じっくり練ってみたり、試作を作ってみたり、検証をしたり。仕事ととして捉えたら絶対にできないようなことも時間があったから色々とすることができました。

僕は「polca広場」というコミュニティに所属しているのですが、そこに「完成しました!」と投稿したらむちゃくちゃ嬉しいコメントが集まって、これには本当に驚きました。

皆さん優しすぎますよ。本当にありがとうございます。

さいごに

出来たプロダクトに関しては、出資いただいた方々に無償でサンプルとしてお送りしたいと思っています。

プレートにシールを貼る仕様になっているので、これからそれをひたすらやらなければいけないのですが、最後の最後まで心を込めて仕上げていきたいと思います。

それでは今日はこの辺で。

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