田中 新吾

楽しい仕事が好きな仕事。

タナカ シンゴ

最近、あらためて「集客」について考える時間が増えた。

この理由は明らかで、ある方から「集客を考えるワークグループ(仮称)」に招かれたからだ。

クローズドのコミュニティ活動であるためここで詳細を書くことは控えるが、このグループの活動目的はざっくり言えば「集客に対して前向きになる人を増やす」ことにある。

そして、この活動に参加する中で一つあらためて思ったことがあった。

何かと言うと「私は集客という仕事が好き」ということである。

一体なぜこの仕事が好きと言えるのか?

「前職がマーケティング会社だったから」

これは間違いなく理由に影響していることだろう。

しかし、集客以外の好きな仕事、例えば、プロジェクトマネジメントなどと並べて考えていくと別の大きな理由が見えてくる。

シンプルに言えば「楽しい」のだ。

そして、この「楽しい」はどこから生まれているかというと、これも私の中では今のところ明確で、自分なりの「工夫」によって生まれていると考えている。

例えば、

私がサービスとして提供している「ネーミング」も「集客」に分類される仕事だ。

ネーミングって集客なの?」と思った方もいるかもしれないが、思うにネーミングは集客の仕事の一丁目一番地である。

本当にネーミングの出来不出来で「集客」は大きく変わる。  

集客が大きく変わるということは「売上」も大きく変わる。  

インナー向けの集客ということで視点は変わるが、以前、メルカリ取締役の小泉さんが「強い組織/企業文化の作り方」というセッションの中で

「ネーミングが一番だと思いますよ。制度の中身よりネーミングのほうが10倍以上時間使ってますね。」

と言っていた。

まさに我が意を得たりで、中身を考えるよりも10倍以上の時間を費やすことに私は心から賛成することができる。

私はこのような考えを前提に、ネーミングという集客のための仕事を行う。

まだTwitterだった頃の投稿に残っているように、

わかりやすさと覚えやすさを両立させ、広まりやすい仕掛けを作るために、何度もアイデアを見返し、あれやこれやと細かい部分を作り変えたり、結び付けたりして、決して妥協せずに「ここしかない!」というポイントを見つけ出し、結晶化させること。

これこそがプロがするネーミングの仕事だと私は思う。

この作り上げるプロセスの中には、出来上がったものだけでは想像することもできない、自分なりの「工夫」をさまざまに散りばめている。

散りばめているからこそ喜んでいただけて、集客にも貢献していると思うわけだが、様々な工夫が成果に結びつくのが個人的には大変「楽しい」。

そして、いつしか自分の「楽しい」のために「工夫」をするようにもなっていた。

そして「工夫」によって「楽しい」が積み上がった結果、私にとってネーミングの仕事は好きな仕事になり、集客の仕事が好きになった。

こんな具合である。

結局のところ何が言いたいかというと「楽しい仕事が好きな仕事」ということである。

逆に言えば、楽しくない仕事は好きな仕事とは言えない。

であるから、もしも好きな仕事を作りたいと考えている人がいたとしたら、

「まずは自分なりに工夫をして、楽しい仕事を作ってみたらどうでしょうか?」

きっと私はこのような助言をするのだと思う。

昔、「仕事は楽しいですか?」という広告が大炎上したことがあった。

今あらためて考えてみると「その仕事に自分なりの工夫をしてますか?」と読み取ることもできる。

楽しさの前には工夫が絶対的に必要。

そして、楽しいの先に好きがある。

少なくとも私はそう思っている。

Unsplashbruce marsが撮影した写真

【著者プロフィールと一言】

著者:田中 新吾

プロジェクトデザイナー|プロジェクト推進支援のハグルマニ代表(https://hagurumani.jp)|タスクシュート(タスク管理術)の認定トレーナー|WebメディアRANGERの管理人(https://ranger.blog)|「お客様のプロジェクトを推進する歯車になる。」が人生のミッション|座右の銘は積極的歯車

昔々は集客といえば「広告」や「キャンペーン」のような施策だけを捉えていましたが、今ではその捉え方も大きく変わりました。

●X(旧Twitter)田中新吾

●note 田中新吾

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