私が「オンラインコミュニティ」をマネジメントする上で意識して取り組んでいること。
オンラインコミュニティは、現代の私たちにとって、自己成長やつながりを深めるための重要な場所になっていると思います。
つい最近まで「先送りせずにすぐやる人に変わる 100日チャレンジ第九期」のコミュニティマネージャーを務めていて、このことをあらためて強く感じました….
一人で解決できることもありますし、今では生成AIに頼ることで解決できることも沢山あるでしょう。
でも、コミュニティの力を借りるからこそ解決できる悩みというのも確実にあって、それはどんなにテクノロジーが発達しようとそうそう変わらないのではないかと思う次第です。
先日、100日チャレンジ第九期が卒業式を迎え一区切りついたのでこのあたりで一旦、私がオンラインコミュニティを運営する際に特に意識している点を備忘も含めてまとめておきたいと思います。
100日チャレンジ第九期以外のコミュニティでの経験もふまえていますので、良かったら参考にしてみてください。
日常的なコミュニケーションを大切にする
まずオンラインコミュニティの生命線になるのは、日常的なコミュニケーションです。
メンバーが日常的にやりとりできる環境を整えることが、信頼関係の構築や情報共有の円滑化に繋がります。
これを前提に以下の点を意識して動いています。
テキストを読みやすくする工夫
テキストでのやり取りは、オンラインコミュニティにおいて基本的なコミュニケーション手段です。情報を正確に伝えるために、テキストの書き方には次の工夫を取り入れています。
・文章は短く、シンプルに
・強調したい部分は太字にする(Discordコミュニティの場合は記法があるので、最低限このあたりを知っておくと便利です)
・箇条書きを使い、情報を整理する
・カッコや引用を使い、文章にリズムを持たせる
・認識しやすいフォントやレイアウトを使用する
これらの工夫は、読み手の負担を減らし、メッセージがよりスムーズに伝わる効果があると思っています。
ニュアンスを伝える配慮
テキストは、音声に比べるとニュアンスが伝わりにくい、あるいは誤解を招きやすいコミュニケーション手段だと思っています。
そのため、感情や意図を正確に伝えるために、以下の工夫を意識しています。
・絵文字や感嘆符を使って感情を表現
例えば、「ありがとうございます。」よりも「ありがとうございます😊」「ありがとうございます!」の方が温かさを感じやすくなります。
・画像やスクリーンショットを活用する
特に視覚的な情報は、メッセージを補完する重要な手段です。
例えば、操作方法を説明する際には、文章だけでなくスクリーンショットを添付することで理解がだいぶ深まります。
・即レスを心がけ、即レスを求めない
迅速な対応は、メンバーに安心感を与え、信頼関係を深める効果があります。
質問や相談に対して即レスを心がけることで、コミュニケーションの生産性が向上します。ただし、相手には即レスを強要しないことも重要かなと。
特にオンラインでは、予定外の緊急対応や他の仕事に追われている場合もあるため、相手に余裕を持たせたコミュニケーションが望ましいです。
・名前を積極的に呼ぶ
テキストコミュニケーションでも、相手の名前を積極的に呼ぶことを意識しています。
起業家のけんすうさんも提唱していますが、相手の名前を積極的に呼ぶことで、その人は自分に対して親近感を感じやすくなると思っています。
これは、名前を呼ばれると「自分に興味を持ってくれている」と感じやすくなるため、コミュニケーションがスムーズになるということだと思っています。
定期的なイベントで非日常的なつながりをつくる
テキストだけのやり取りでは、心理的な距離を縮めることが難しい場合があります。
というか経験的には「無理」だと思っています。
そこで、定期的なイベントを通じて、メンバー同士が顔や声を知る機会を作ってあげることに取り組むようにしています。
顔を合わせるオンラインイベントを定期的に実施
テキストを発信している人の顔や声を知ることで、テキストに温かみを感じやすくなります。
テキストにその人の声や顔が乗るようになるといいますでしょうか。
例えば、オンライン読書会や動画視聴会など、メンバーが参加しやすいイベントを定期的に開催するイメージです。
また、これらのイベントは毎週、隔週、あるいは特定の日(例えば、3のつく日や9のつく日)に設定することで、覚えやすいサイクルを作るのが個人的にはオススメです。
「あ、今日は9がつく日だからそういえばイベントの日だ!」といったリマインダー的な効果があるなと思っています。
アウトプットを支援する作業会の開催
コミュニティでは、ただ受け身の学びだけでなく、アウトプットを促進する場も重要です。
メンバーが自身の学びを実践し、フィードバックを受ける機会を提供することで、成長を促すことができます。
中には、アウトプットが苦手な方もいらっしゃいますので、そのような方にはアウトプットを支援することを目的としたイベントの開催なども結構有り難がられます。
継続的に学びを得る情報を発信する
オンラインコミュニティの運営において、学びや気づきを提供することはメンバーのモチベーションを維持する上で極めて重要です。
私が意識しているのは次のポイントになります。
定期的なブログやメルマガの発信
オンラインコミュニティのメンバーに限定して、読み応えのあるブログやメルマガを定期的に配信します。
これには、学んだことをどう実践に移すかというアクションプランを含め、具体的で役立つ情報を提供することが望ましいです。
これにより、メンバーがコミュニティを通じて成長し続ける環境を整えることができます。
100日チャレンジ第九期に関しては、主宰者のお二人であるjMatsuzakiさん、佐々木正悟さんと一緒に「週次メール」の配信に取り組みました。
また、個人的には月に1回のユタカジンへの寄稿を通して、参加者の皆さんにとっての学びや繋がりになりそうなことを届けることにも取り組んでいます。
アウトプットの場を提供
さらに、情報を受け取るだけでなく、それを活かして実際に行動に移すためのアウトプットの場を設けられるとなお良いです。
例えば、学んだことの「振り返り会」のようなものを企画することで、メンバーのアウトプットを補助したりするのは一定効果があります。
このような取り組みは、コミュニティメンバーのコミュニティへの帰属意識への向上にも役立ちます。
オンラインとリアルを織り交ぜたコミュニケーション
オンラインだけでなく、リアルなイベントも取り入れることで、メンバー同士のつながりはさらに強化されると思っています。
特にリアルイベントでは、より深い信頼関係が築かれやすくなり、その後のオンラインでのコミュニケーションが円滑になっていきます。
オンラインを中心にしつつ、リアルイベントを適度に組み込む
例えば、地域でのオフ会や、共通の趣味を持つメンバーが集まるリアルな勉強会など、オンラインの枠を越えたつながりを提供します。
個人的には上野公園のピクニック企画が結構好きです。
このようなリアルイベントは、オンラインのコミュニケーションに新たな活力を与えてくれます。
継続的にフィードバックを反映する
最後に、コミュニティの運営は変化していく状況への柔軟な対応が必要です。
メンバーからのフィードバックを受け取り、それをもとに運営方針を見直し、より良いコミュニティ環境を作り上げていく姿勢が求められると思っています。
フィードバックを常に受け付ける体制
定期的なアンケートやヒアリングを通じて、メンバーが感じている課題や要望を把握し、それに応じた改善策を迅速に取り入れていくと良いです。
コミュニティ運営の透明性を確保する
メンバーには運営方針や改善点を共有し、透明性を持たせることで信頼関係を構築します。また、運営チーム自体が一緒に成長する姿勢を示すことで、メンバーとの一体感が強まっていくでしょう。
例えば、100日チャレンジ第九期においては、残り20日を切ったあたりから私自身も日々の「先送り」の状況をDiscordに投稿するようにしていました。
*
以上が、オンラインコミュニティをマネジメントする上で私が意識している主な取り組みになります。
(この先に他にも思い出すものがあったらここに追記していきたいと思います)
いくつかのコミュニティ運営に関わってみて実感しているのですが、私はコミュニティマネージャーという裏方的な役割が結構好きなのかもしれません。
今後も求められるところがあれば、以上のようなことを意識しながら、より良い手段や方法も引き続き模索しつつ、メンバーの皆さんが安心して学び、挑戦できる場所や繋がりを作れるように貢献していきたいと考えています。
今回の内容が何かしらの参考になれば幸いです。
【著者プロフィール】
著者:田中 新吾
100日チャレンジ第九期の卒業式はとても卒業式らしく非常に感動的な時間となりました。皆さん100日間本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
先送りせずにすぐやる人に変わる100日チャレンジ、オススメです!
ハグルマニ代表(https://hagurumani.jp)。プロジェクトデザイナー、ネーミングクリエイター、タスクシュート認定トレーナーの3つの専門分野を活かして、皆さまのビジネスのお手伝いをしています。ポッドキャスト番組「inter-naming」パーソナリティ。地元の地域活性化プロジェクトにも挑戦中。
●X(旧Twitter)田中新吾
●note 田中新吾
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