田中 新吾

とにかくやってみる。やってみたあとで修正するのが一番大事。

タナカ シンゴ

引き続き「プロジェクトを進める時に大事にしている考え方」の中の一つを掘り下げていきたいと思います。

これまでに書いた記事↓

メンバー間で共有可能な「そうであったら本当に素晴らしいと思える景色」を、「見立てる」ことができると、プロジェクトはとてもスムーズに動くようになる。 

過去や未来を思い悩む時間を減らし、今、現在できることに集中する。

さて、今回の記事で取り上げたいのは、以下の投稿にある「とにかくやってみる。やってみたあとで修正するのが一番大事。」という考え方について。

まずは、この考え方の土台となっている「プロジェクトの定義」の説明からいきます。

皆さんはプロジェクトとはどんなものだと捉えているでしょうか?

誰かに説明するとしたらなんと説明するでしょうか?

(少し考えてみてください)

いかがだったでしょうか?

自分も相手も納得のいく説明ができそうでしょうか。

さて、かくいう私の場合は以下のような説明を行います。

私にとってのプロジェクトは、

やってみる前に、何をしたらどんな結果が得られるか、わからない活動

です。

これはつまり、取り組みにおける「過程と結果の関係性」が当事者にとって明らかになっていないという状況。

実を言うとこの定義、以前にこちらの本を読んだ時に大変しっくりきまして、それ以降採用させてもらっているものだったりします。

これ以降では、本書の中に幾つもあった「これぞ我が意を得たり」という言及の中から、刺さった箇所を抜粋してご紹介してみようと思います。

プロジェクトと聞くと「IT開発」や「新規事業」などをイメージする人が大半かもしれませんが、前述のプロジェクトの定義に沿えばそれだけに限りません。

例えば「恋愛」や「結婚」、「出産」といったライフイベントについて考えてみてください。

長い人類の歴史で見れば、これらは数えきれないほどの人が試行錯誤を繰り返していますよね?

なのですが、恋愛も、結婚も、出産も、初めて経験する当事者にとってみれば紛れもなく未知の世界。

ゆえに、「やってみる前に、何をしたらどんな結果が得られるか、わからない活動」に該当し、恋愛も、結婚も、出産も当事者にとってはプロジェクトになるわけです。

こう考えると世の中至る所にプロジェクトがあるとは思わないでしょうか?

ビジネスもプライベートも関係なく、プロジェクトだらけ。

私は長らくそう思ってきたので本書の説明にも大変納得がいきました。

さらに本書に記されていた「世の中のプロジェクトの分類」も非常にしっくりきたのでこちらで取り上げておきます。

①事例が存在せず、前人未到で誰も正解がわからない(宇宙開発など)

②成功事例はあるが、そのメカニズムが不明である(新規事業など)

③事例もメカニズムも既知だが、当事者にとっては初めてのこと(結婚式など)

④何度もやっていることだが、相手が違うと毎回違う展開となる(手術など)

いかがでしょうか?

①や②はいかにもプロジェクトという感じで難しく感じるかもしれません。

ですが、ある程度期待値が定まっていて、責任が明確な③や④のようなプロジェクトを取りまとめる方がかえって難しい時も結構多いなと私は経験則的に思います。

①〜④はどれも当事者にとっては「未知」という共通項はありつつ「未知の度合い」が違う。

未知の度合いは違えど、どれにしても「やってみる前に、何をしたらどんな結果が得られるか、わからない活動」という点では共通です。

ちょっとここで個人的な話を持ち出して大変恐縮ですが、

自分の結婚式のことを思い出しても、あれは完全にプロジェクトでした…

何をしたらどんな結果が得られるのか本当にわからないまま当日を迎えましたからね。

結果的には記憶に刻まれるメモリアルな日になったのでよかったのですが、当日を迎えるまで正直言ってめちゃくちゃドキドキでした。

これは結婚式の翌々日に投稿していたポストです。とても懐かしい。

以上のような考えが土台にあるがゆえに、

プロジェクトを推進していく上で、

とにかくやってみる。やってみたあとで修正するのが一番大事。

と考え、実践しているわけです。

私が以前から激推しているサッカーチーム「リバプールFC」は、今期から監督が代わり世界最高峰のプレミアリーグで今現在首位を独走中です。

チャンピオンズリーグの方もめちゃくちゃ好調。

マジで最高です。

今の監督は、アルネ・スロットさんという方なのですが、この監督のすごいところの一つは、前半終えた後に、相手チームを分析し、後半で全然違うチームに仕立ててしまう「修正力」と言われています。

これは以下のポストにもある通りしっかり結果に現れている。

まさしく、

とにかくやってみる。やってみたあとで修正するのが一番大事。

ではないでしょうか?

というわけで、私にとってはサッカーの試合も「プロジェクト」なのです。

最後になりますが、私は「やってみる」力を言い換えたものが「実行力」だと思っています。

しかも、気軽にやってみる力です。

よく「スキルを身につけてから」という人がいますが、スキルというのは経験を通じて身につくものなので、まずは「やってみる」という力を持つことの方が必要。

自分で実行するクセさえつければ、自然と経験は増えていくので、さまざまなスキルを手に入れやすくなる。

こんな風に思うわけです。

引き続き、とにかくやってみる。やってみたあとで修正するのが一番大事。の精神で、プロジェクトをバシバシ推進していきます。

今回の話も何かの参考になれば幸いです。

UnsplashRoberto Nicksonが撮影した写真

【著者プロフィール】

著者:田中 新吾

首位独走中のリバプール、今季優勝しなかったらいつ優勝するんやって感じですね。

ハグルマニ代表。お客様のビジネスやプロジェクトを推進する良き「歯車」になる。がミッション。お名前プロデューサー、タスクシュート認定トレーナー、#栢の木まつり 実行委員会事務局長としても活動をしています。

●X(旧Twitter)田中新吾

●note 田中新吾

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