上手くいかない時やスランプな時は「真似する人を探すといい」という考え方について。

私は度々このブログで「誰かの真似をすることを重要視している」という考えをお伝えしてきました。
例えば、以下の記事はずいぶん前に書いたものですが「真似すること」についてどのような考えを持っているかを記したものです。
身銭を切っている自分と好みの似た人を、とことんマネしようと思う。
人生に飽きないのは「他人のやり方でやる」ことで味わえる「愉悦」を知っているから。
わりかし最近の記事では「1日のうちに何を真似することができたかを振り返っている」という習慣について触れました。
「今日はどれほど他人の真似をすることができたか?」を毎日のチェック項目にしているという話。
この習慣はいまだに継続しているもので、意識的に真似をしにいくことの定着に貢献しているように思います。
で、つい最近あったことなのですが、この「真似すること」について知人とじっくり会話をする機会があり、その時に「あ、これも自分が結構意識的にやっていることだなあ」と思うことがありました。
それがタイトルにも入っている、上手くいかない時やスランプな時は「真似する人を探す」というものです。
今回はこのテーマをもう少し掘り下げてみたいと思いました。
全ての人において好調も不調も同居している
思うに、どんな人にも、上手くいかない時があったり、スランプに陥る時があったりがあります。
書けない。
話せない。
売れない。
アイデアが出てこない。
思うように体を動かせない。
できればこういう状況は避けたく、好調を維持したい、と思う方も多いのではないでしょうか?
でも、最近読み終えた東畑開人さんの「雨の日の心理学」の中にも似たようなことが書かれていたのですが、全ての人において正常と異常は同居している。
正常と異常はすべての人において同居している。
オセロの盤面みたいに、僕らのこころにはその両方がそのときどきのバランスで併存しています。
今回の話に当てはめれば、全ての人において好調も不調も同居していると置き換えられそうです。
ですから「スランプや上手くいかない時は避け、好調を常に維持していこう!」と気張るのではなく、「スランプに陥る時、上手くいかない時はいつでも起こり得る状況である。そんな不調の時にどうするか?」という捉え方をしていた方が多分生きやすいと個人的には思っています。
かくいう私にもやはり不調な時はある。
例えば、最近の話でいけば「情報の発信」について昨年の中頃くらいから「なんだか上手くいかないなあ」という感覚を持っていました。
具体的には、
ブログが思うように書けない。
Xへの投稿がなんだかしっくりできない。
投稿をしたり書くことは続けていたため周りからするとそんな風には見えなかったかもしれません。
でも間違いなく自分の中には「上手くいかない感」「スランプ感」「サチり感」みたいなものが生まれていました。
真似する人を探したら「うまくいかない感」「スランプ感」が払拭された
しかし、最近はこのような状況から抜け出せた感覚の方が強い。
なぜ抜け出すことができたかというと「真似する人を探して真似したいと思う人を見つけたから」だと思っています。
そして実際にその方の真似をしていく中で、自分の中に引っかかっていた「ある一点」が特に融解したことが大きかったです。
この結果として、
ブログが思うように書けない。
Xへの投稿がなんだかしっくりできない。
は現時点ではかなり払拭されています。
真似する人を探して、本当によかったです。
ジブリの名作アニメ「魔女の宅急便」では、主人公であるキキが「飛べなくなる」というスランプが描かれています。
飛べなくなったキキは友達の画家に、「飛べなくなった」と悩みを打ち明けるシーンがありましたが、これも今思えば「真似する人を探していた」のではないかと思います。
実はこの、上手くいかない時やスランプな時は「真似する人を探すといい」という考え方はある人の本の中から入手したものです。
その本とは、私が以前から勝手にメンターにしていて、このRANGERでもたびたび取り上げてきたスタジオジブリのプロデューサー「石井朋彦さん」の「自分を捨てる仕事術」です。
読んだことのある方ならピンとくるかもしれませんが、本書の中に「スランプや困難に陥ったら、真似する相手を探せ」というような考え方が書かれていまして、最初に読んで大きな発見となった2019年の頃から意識をしてきました。
この記事を書いているのは2025年2月。
この間、私は数々のスランプ感や上手くいかない感を感じてきましたが、その度にこの考え方を思い出し、従ってきました。
そんな私が思うにこれほど有効な考え方はありません。
冒頭にお伝えしたとおり、この先も上手くいかない感を感じたり、スランプ感を感じたり、サチり感を感じる瞬間は間違いなく訪れます。
それは、私たち人間の中に好調と不調は常に同居しているから。
でも、この未来に対してさして不安を抱かないのは、ここまでお伝えしてきたような考え方があるからだと思います。
もしも「上手くいかない感」「スランプ感」「サチり感」を感じた時があったら是非「真似する人を探す」を試してみて欲しいです。
きっと今見えている景色とは違う景色が見えてくるはずだから。
今回のお話が何か少しでも参考になれば嬉しいです。
UnsplashのAndrew Ridleyが撮影した写真
【著者プロフィール】
著者:田中 新吾
「自分を捨てる仕事術」は間違いなく私にとっては人生のバイブル本です。
ハグルマニ代表。お客様のビジネスやプロジェクトを推進する良き「歯車」になる。がミッション。命名士(命名総研)、タスクシュート認定トレーナー、栢の木まつり実行委員会事務局長(https://kayanokimatsuri.com) 、RANGER管理人(https://ranger.blog)としても活動中。
●X(旧Twitter)田中新吾
●note 田中新吾
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