田中 新吾

意見が育つ環境を子供に作ってあげたい。

タナカ シンゴ

突然ですが、私にはまだ子供がいません。

でも、自分に子供ができたことを想定し、未来の親として育て方などをたまに考えたりすることがあります。

想うことは色々ありますが、今日はその中から一つ切り出して書いてみたいと思います。

意見が育つ環境を作ってあげたい

こんなことをですね、まだ結婚もしていなく、子供もいない今だからこそ書く意味はあるのではないかとふと思いました。

まあでも、そんなことはないかもしれないけど。

意見を育てる

何か問われないと意見は形成できないし、まずは間違ってもいいから意見を言ってみないと始まりません。

何度も何度も意見を問いかけられなければ、意見は言えるようにはならないし、さらにそれを論理的に、ロジカルにしていくためには、やっぱりディベートのようなマナーで鍛えないといけません。

それから周りの友達が理屈の通ることを言ったときにかっこいいと思うこと。

これがすごく大事だと思います。

そして、どういうときにその意見はかっこいいのか、どういうときにかっこ悪いのかは、ディベートをたくさん体験しないと分かりません。

もうちょっと進むと、やっぱり本を読まないときちんとした意見が言えないということや、意見をある程度固めていくためには、自分で意見を書いて、誰かに読んでもらったり直してもらったりということを繰り返さないとだめだと分かってきます。

こういった「意見を育てる」ことに現在の公教育はまだまだ弱いと思う。

インプット重視、偏重だから、アウトプットの仕方を教える時間が取れない。インプットを多量にしていくとアウトプットがひとりでに出るということは絶対になく、アウトプットの仕方を知らないから意見が出ないのは当然だと思います。

国語や数学などの知識や技能、すなわち「情報処理力」はある程度身につくように設計されているけれど、コミュニケーションリテラシー、ロジカルシンキング・リテラシー、シミュレーション・リテラシー、ロールプレイ・リテラシー、プレゼンテーション・リテラシーなどの思考力、判断力、表現力、すなわち「情報編集力」を育てる基本設計になっていない印象を受けます。

最新の公教育を見ているわけではないので公教育の一般論的になっていますが、間違っていたらすみません。

大切なのは情報編集力?

このツイートにおいて「仕事ができる人」というのは、

ファクトと公開情報を丹念に分析し、つなぎ合わせた総合判断、の質で勝るとあります。

前半部分は「情報処理」で、後半部分が「情報編集」。

今から生まれる子供たちが仕事をし始める時には、きっと大半の情報処理をAI君が高精度でやっていると思うので、学校の先生や親たちがちゃんと育ててあげるべきは子供の「情報編集力」の方。

未来の仕事は、AIロボ+人間の人機一体型の仕事が増えるからです(たぶん)。

この力を、公教育や家庭や、既存の習い事だけで育てるのは難しいかもしれません。

だけど「地域全体」「コミュニティ」「テクノロジー」そして「発想」を組み合わせることで、子供たちの周辺にその環境を用意してあげることができると思うんです。

このあたりはまだまだ仮説も薄いんですが、とりあえず今考えていることとして書いておきました。

最後に

そういえば最近読んだ本の中に「まんがで知る教師の学び」というものがあるのですが、教師向けに書かれた本なのですが、現在の教育、その中で教師や子供に求められている資質など、とても分かりやすく書いてありました。

有名なビジネス本の引用なども途中途中に挟まれていたりして、そういう意味ではビジネスマンが読んでも結構学びが多いと思います。

「まんが」なのでとても読み易いです。

今のところ3巻まで出ているので、もしも興味あれば読んでみてはいかがでしょうか。

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