「周りとは違う経験」に私が見出している価値について。
先日、RANGERで記事を書いてくださっている佐々木さんの記事を読みました。
それは平均を求めてきた反動か?私は個店に導かれる~個性を存分に味わう時代の到来~
物凄く乱暴に掻い摘んで言うと、何かの力によって今「個店」に導かれている、という話です。
この記事を私は大変興味深く読ませてもらいました。
というのは、何を隠そう私も今日までの人生において「個店」に魅力を感じてきたからに他ならないからだと思います。
例えば、外食する場合、飲食チェーンに行くことはごく稀でできる限り個店に行くようにしてきたなどです。
あらためて「個店」の魅力について、他者の目を通して考える、自分にとっては大切な時間となった記事でした。
そして実は、この記事を通してもう一つ気付かされたというか、思い至った事柄があります。
それが本稿のタイトルにもある、
「周りとは違う経験」に私が見出している価値について
というものです。
私の記憶に強く残っているエピソード
少し話は変わりますが、以下に「私の記憶に強く残っているエピソード」をいくつかご紹介させてください。
まず一つ目は「放送作家鈴木おさむさん」のエピソードから。
今では大変著名な鈴木さんですが、そんな鈴木さんも若い頃は会議で全然発言をすることができなかったらしいんです。
若者の言葉に年上の偉い人たちはいっさい見向きもしなかったと。
そこで鈴木さんは、たまたま話題になっていた「SMバー」を発見し、一人で行ってきて、次の会議でそこでの経験を「この前SMバーに行ってきたんですけど」と話したんだそうです。
すると年上の偉い人たちも「えー!」とか「どうだった?」と鈴木さんの話に興味を示すようになり、一瞬で話が盛り上がったんだとか。
この鈴木おさむさんの「周りとは違う経験」をしている話が私には強く印象に残っています。
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次は、前職マーケティングファームにいた時にお世話になったコンサルタントのAさんのエピソードについて。
Aさんの「分かりやすく読みやすい文章」「圧倒的な話の面白さ」「物事の本質を探り当てる力」「企画の角度の鋭さ」はいつも学びに満ち溢れ、その度に人間としてのスケールの違いを私は強く感じていました。
そんなAさんは誰からみても本物の読書家で、いつも何かしらの本を読んでいたんです。
ある時、私は「本を読む習慣はいつできたものなんですか?」とAさんに尋ねました。
すると「小学校の時かな」と教えてくれました。
小学校というキーワードを聞いただけでも驚いたのですが、それ以上に驚いたのは「授業がつまらなかったから図書室に置いてある本は全部読んだ」という話。
Aさんのスケールの大きさに納得がいったのと同時に、Aさんの「周りとは違う経験」をしている話が強く印象に残っています。
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最後に、数年前に島根県は石見銀山大森町に行った際に、飲み会の席でお会いしたTさんのエピソードです。
Tさんは中村ブレイスという会社で働かれている方だったのですが、その方がライフワークとして行なっている経験が強烈で強く印象に残っているんです。
Tさんが全国に7,000もある「駅舎」をほぼ全て回られたという話です。
そして、一つの駅舎に対して50〜60枚の写真を撮っているということで、そのストックたるや半端じゃないということ。
ご自身のことを「鉄っちゃんではなく、駅ちゃんですね」と称していました。
私の地元から近い駅にも3度も訪れたことがあるそうで、大森町にきてまでまさか馴染みのある駅名を聞くとは思ってもみませんでした。
飲み会に参加された私以外の大森町の方々も皆はじめて聞いた話だったことが面白かったです。
Tさんの「周りとは違う経験」をしている話が本当に強く印象に残っています。
「周りとは違う経験」に私が見出している価値
話は冒頭の佐々木さんの記事についてです。
先にご紹介したエピソード同様、佐々木さんの「個店に次々と誘われている」という話を私はおそらく長い間忘れません。
こう思う理由はその話が「周りとは違う経験」だからです。
「周りとは違う経験」には「相手の印象に強く残る」という価値がある。
拙いかもしれませんが私にとっては大事な経験則です。
最後に「周りとは違う経験」に私が見出している価値を一通りご紹介して、おしまいにしたいと思います。
「周りとは違う経験」をすれば、必ず何か話すネタはできる。
「周りとは違う経験」をすれば、そこから必ず自分らしい言葉は生まれる。
「周りとは違う経験」をすれば、それが他の誰かにとっての特別な価値になり、相手の印象に強く残る。
「周りとは違う経験」をすれば、コンテンツづくりにおけるオリジナリティの源泉が得られる。
「周りとは違う経験」をすれば、人生の固有度を高められる。
行き過ぎたyoutuberや刺激的な冒険を求める一部の富裕層のように命をかけてまで「周りとは違う経験」を得ようとは思いませんが、以上のような価値を見出しているからこそ、できるだけ「周りとは違う経験」をしていきたい。
せっかくの一度きりの人生なので。
UnsplashのJoshua Earleが撮影した写真
【著者プロフィールと一言】
著者:田中 新吾
プロジェクトデザイナー|プロジェクト推進支援のハグルマニ代表(https://hagurumani.jp)|タスクシュート(タスク管理術)の認定トレーナー|WebメディアRANGERの管理人(https://ranger.blog)|「お客様のプロジェクトを推進する歯車になる。」が人生のミッション|座右の銘は積極的歯車
島根県の大森町でお会いしたTさんの話は今もなお時々思い出すんですが、強烈な駅ちゃんでした。
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