最近になって、頭の中の奥底から「良い一日は夜からはじまる」が引っ張り出された件について。
一日のはじまりっていったいどこなんでしょうか?
一般的には、朝の目覚めをもって一日のはじまりを実感として受け止めることから「夜明け」なのかなと思います。
現在の時刻制度を尊重して「午前0時を過ぎた時」と言う人も当然いるでしょう。
『文化としての暦』の中で、柳田国男は「古来日本人は一日の始まりは日没であったという考えを展開している」といった記述をしているとおり、一日のはじまりを「日没」としている人も中にはいるはずです。
現に、北海道や東北では「御節料理」を大晦日の夜に食べるそうですが、これは「日没=一日のはじまり」の考え方に基づいた文化だと思います。
これは古くから、大晦日の夜こそ一年のはじまりであり、年神祭の重要な時であるとされていたということでしょう。
このように「一日のはじまりがどこなのか説」はいくつかあるわけですが、どれが正解でどれが間違いで、という話ではないと思ってます。
思うに、重要なことは、自分やその社会にとってどのタイミングを一日のはじまりにすると長い目で見て幸せになるのか?ということなのかなと。
かく言う私については、どこなのか説としてあげた3つのいずれでもなく「良い一日は夜からはじまる」という考えを大事にしていた時期がありました。
この考え方を持つようになったのは2020年2月のことで、それまでは「朝起きた時=一日のはじまり」と考えているタイプでした。
*
このように考え方が変化したのは、石見銀山大森町の群言堂さんが展開するライフスタイルブランド「MeDu(めづ)」の「肌糧」というゼリーを摂取するようになったからです。
今夜から「MeDu」の「肌糧(はだかて)」を試していきます。今日群言堂さんから届きました。
— 田中新吾|ハグルマニ (@tanashin115) February 14, 2020
夜に肌糧食べて、朝目覚めの一杯に白湯を飲むと良いらしい。白湯がもうすっかり習慣になったので、最近はより良い白湯習慣のための道具や食事選びをすすめています。https://t.co/uV9gWmph3e pic.twitter.com/AYzM8IGpOZ
2020年頭から「習慣の編集」に力を注ぐようになり、「長い目で見てより幸せになる確率を高めていこう」といった考えの上、自分にとって悪い習慣はやめて、自分にとっていい習慣を取り入れるように心がけていました。
「丁寧に暮らす」とは、自分の習慣を見つめて、気付いて、観察して、長い目で見てより幸せになれるように、悪い習慣はやめて、良い習慣を取り入れるなどして「習慣を編集していく」ことなんだと思った。
— 田中新吾|ハグルマニ (@tanashin115) February 24, 2020
そのような心がけを持つきっかけとなった「白湯」については、RANGERでもXでも散々お伝えしてきたのでここで詳しい話をするのは割愛しますが、「肌糧」のことを知ったのは何を隠そう、白湯の虜になっている私を見つけてくれた群言堂の松場忠さんからDMをもらったからです。
こんにちは。ご無沙汰しています。
たなしんさんがサユラーになったので、群言堂で作っている肌糧という発酵ゼリーを送りますね。
夜寝る前に肌糧を一包食べて、あさ白湯をのむと調子が良くなるという中国の考え方があって、その考え方をもとに開発したものです。
サユラー記念という事で送ります(笑)
これが「MeDu」と「肌糧(はだかて)」との出会いでした。
まさかこんな形で白湯の習慣が拡張されるとは思ってもいませんでしたが、この偶然の出会いにより、夜寝る前に「肌糧」を一包食べるようになったのです。
同時に、MeDuのHPで「良い一日は夜からはじまる」という素晴らしきブランドコンセプトを知ることになります。
取り扱っているすべての商品にインストールされていて、MeDuというブランドが大事にしている提供価値なのだと感じました。
そして、夜寝る前になって肌糧を食べるとき、本当に不思議なんですがふと「一日は夜からはじまる」というコンセプトが頭の中に浮かんでくるようになりました。
この経験が繰り返されていくうちに「良い一日は夜からはじまる」というマインドが私の中にインストールされていったのでしょう。
「肌糧」を摂取していた当時は、なるべく23時までに寝るようにしていたので、21時〜23時あたりが就寝前になっていたのですが「良い一日は夜からはじまる」といった考えを持つようになってからこの間の時間をとても大切にするようになりました。
夜は代謝が落ちているので食べるようなことはせず、目覚めの後のタスクを確認し、マットを使ったストレッチを数十分した後、読書や聴書を行いながら徐々に寝る準備をする。
締めに「肌糧」を食べて、歯磨きなどして、ベッドに入り、寝る体制に入る。
こんな感じで一日をはじめていたのです。
そして、朝目が覚めたら歯磨きをして、タングスクレーパーをして、鉄瓶で白湯を沸かして…..といったように朝のルーティンを順々にやっていました。
この当時はとてもコンディションが良かった記憶があります。
しかし、習慣的に「肌糧」を摂取するにはコストがまあまあ嵩むため、2022年6月を境にやめてしまいまして、するといつの間にか「良い一日は夜からはじまる」も頭の深層の奥深くにまで潜ってしまっていたのです。
*
そんな私の頭の深層から、最近になって「良い一日は夜からはじまる」が再び引っ張り出される機会がありました。
以下の投稿がそのきっかけです。
日付の変わる基準を「夜中2:00とか3:00とか」にする運用は、よくあると思う。
— とくまる|公務員が個性を発揮するタスク管理サポート (@109maruta) September 26, 2024
でも、前倒しにするのもありだな。
22:00以降は、明日。
それ以降にSNSとか見るのは、翌日の時間を使ってるのと同じ。
これを読んだ時、スノードームがシェイクされたように奥底から浮かび上がってきた感覚を得ました。
そして同時に TaskChuteCloud2 の時間設定を「- 02:00:00」にすれば1日を22:00スタートにできる、つまり「一日は夜からはじまる」をTCC2という環境を使って実行できるではないか!という考えに至ったのでした。
「TaskChuteCloud2」とは、今私の人生を支えてくれている「複数のプロジェクトをいい感じに進めるのをサポートしてくれて、なおかつ成果にも繋げてくれるツール」のことです。
TCC2に導かれるように毎日を過ごしているため、もしもこのツールがなくなったらきっと私は派手に路頭に迷うと思います(笑)
実際の私のTCC2の画面は以下のようになっており、1日のスタートが「22:00〜」になっていることが分かると思います。
つまり、以前は「心持ち」として実践していたことを「見える形」の「環境」にできたということですね。
これが最近の私にとっては革新的な出来事となりました。
参照:行動を変えるコツは、「意識」を変えようとするのではなく「環境」を変えようとすること。
10月への月替わりで、習慣を切り替えるにはいいタイミングだと思うので、TCC2の恩恵を受けつつ、再び「良い一日は夜からはじまる」を実践していこうと思います。
今回書いておきたかったことはこんなところです。
UnsplashのMax Felnerが撮影した写真
【著者プロフィール】
著者:田中 新吾
心持ちではなく、環境にできたことが本当に自分にとっては革命的でして、環境に影響を受けながら自分がどのように変化していくのかがとても楽しみです。
お客様がプロジェクトに求める歯車になるのが仕事。プロジェクト推進支援が専門のハグルマニ(https://hagurumani.jp)代表。PJメンバーの心が動くネーミングやコンセプトの開発もしています。A面(稼ぎ)とB面(それ以外)のプロジェクトを通して得られた知見や経験を発信中。タスクシュート認定トレーナー。
●X(旧Twitter)田中新吾
●note 田中新吾
会員登録していただいた方に、毎週金曜日にメールマガジン(無料)をお届けしております。
「今週のコラム」など「メールマガジン限定のコンテンツ」もありますのでぜひご登録ください。
▶︎過去のコラム例
・週に1回の長距離走ではなく、毎日短い距離を走ることにある利点
・昔の時間の使い方を再利用できる場合、時間の質を大きく変えることができる
・医師・中村哲先生の命日に思い返した「座右の銘」について
メールマガジンの登録はコチラから。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
これからもRANGERをどうぞご贔屓に。
コメントを残す