田中 新吾

行動を変えるコツは、「意識」を変えようとするのではなく「環境」を変えようとすること。

新しい年になり「今年の目標」や「今年の抱負」を各所で見かけた。

目標を掲げなければ始まらない。

確かにその通りだ。

自分の願望や理想は言語化してはじめて知覚することができると私も思う。

しかし、せっかく目標を掲げたものの上手く実行できず未達で終わってしまったり、尻切れとんぼになってしまう、なんてことも実際のところは多かったりするのではないだろうか。

要は「行動を変えようと試みてはみたが結局変わりきらなかった」というやつである。

かくいう私も昔(10代20代前半の頃)は特にそうだった。

年始などに掲げた目標や抱負はいつの間にか忘れ去られ、悉く継続したことがなかったのだ。

そういうわけか、昔掲げたものは今ほとんど思い出せないでいる・・・。

なんということだろうか。

こんな状況に不満を感じていたからか、仕事生活を通して社会という存在やその中における自分を確認していく中で、

どうすれば行動を変えることができ、変わり切るところまで持っていくことができるのか?

に対して、あれやこれやと実験と学習を繰り返してきたところがある。

そんな中で、30代半ばになった私が手応えを感じている「行動の変え方」についてだ。

個人的に思うに、

行動を変えるコツは「意識」を変えようとするのではなく「環境」を変えようとすること。

これに尽きる。

行動を変えるために、何を心に思っても、何を考えても、それでは結局望む結果は得られない。

行動を変えるのは「環境」。

「意識」は後から付いてくる。

最近のエピソードを例に詳しく話していきたい。

サウナハット=環境

年始に行ったサウナで、私は初めて「サウナハット」を購入した。

定期的にサウナに行くようになりなんだかんだで3年ほどが経つのだが、サウナハットを被ったのはこの日が初めてだった。

購入した場所は、埼玉県所沢にある「ベッド&スパ」。

私のホームサウナだ。

目的は、オートロウリュの発動時やアウフグースでサウナ室が猛烈に暑くなった時に、耳が局所的に暑くなるのを防ぎたかったからである。

これまではタオルを頭から耳にかけて巻くことで耐えてきたが、それではなかなかにしんどく。

受付の時、たまたま目に入ったサウナハットに望みを託し、耳を保護しようと思ったわけである。

被るまでは分からなかったのだが、このハットが結構深く被れる作りになっており、両耳はすっぽり隠れ、私の目的は早々に果たされた。

オートロウリュが発動しようとも、熱波がこようとも、耳は無問題。

サウナハット最高だ。

ところが。

大きな発見は別のところにあった。

なんとこのハット、深く被れる作りになっているため、視界に入る情報を全てシャットアウトすることができるのだ。

これにより他の人の姿はまったく目に入らず、見ないように気を付けていても目に入ってしまうサウナ室のテレビの情報が入ってくることがなくなり、驚くほどクリアな頭と気持ちでいられることが分かった。

「目から入ってくる情報がこれほど頭と気持ちに影響を与えていたとは・・・」

自分の変化に感心してしまうばかりだった。

こうして私は、サウナハットを被ることで、サウナ室内で深い集中をすることができるようになった。

この経験を「行動を変えるコツは「意識」を変えようとするのではなく「環境」を変えようとすること」に当てはめてみると。

・深く集中したい(変えたい行動) → 深く集中しようと強く思う(意識を変えようとする)  →  深く集中できなかった

に対して、

・深く集中したい(変えたい行動) → サウナハットを被る(環境を変えようとする)→ 深く集中することができた

という感じになる。

一般的に環境と聞くと、家や会社といった「場所」が第一に想起されるかもしれない。

だが、私の解釈では「身に着けるもの」も環境だ。

恐らく、サウナハットという環境を手に入れなかったら、何歳になってもサウナ室で深い集中を得ることはなかっただろう。

早くも今年のベストバイに出会ってしまった感がある。

HUAWEI WATCH GT Runner = 環境

別の話になるが、今年の私の抱負は何を隠そう「朝型生活」である。

これは「一年間、決めた朝型生活をやり切る」というもので、もう少し具体的に言えば、

・平日は毎朝5時に起き、白湯を飲み、朝ラン(5km前後)をした後、読書や学習を済ませ仕事をスタートさせる

・夜は遅くとも23時までには就寝し(理想は22時)、昼過ぎに少時間の昼寝をとることで集中力の回復に努める

・なお、休みの日はこれをマストとしない

こんな内容だ。

昨年までの私からすれば、生活スタイルがドラマチックに変わるため「本当にできるのか?」と不安は大きかった。

だが今のところどうにかこうにか実現できているわけだからそんな自分に驚いている。

これも「意識」ではなく「環境」の力に頼っている。

一体何をしたのか?

私は年始から「HUAWEI WATCH GT Runner(以下、GTランナー)」という「スマートウォッチ」を装着するようになった。

参照:初心者こそ使うべき! ランニング特化型スマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT Runner」レビュー

参照:「HUAWEI WATCH GT Runner」自分の走りを科学的に測るスマートウォッチはまさに頼れるランニングコーチ!

スマートウォッチの括りでいくと「Applewatch」に次いで2台目になるのだが、このGTランナーが「朝型生活」を実行するための私の「環境」になっており、行動を手助けしてくれているのだ。

まず、Applewatchの難点だと感じていた「バッテリー」がまったく減らない。

様々な生体データを取得するには常時スマートウォッチを付けていることが求められるわけだが、Applewatchはすぐにバッテリーが無くなるため寝ながら付けることができなかった。

その点、GTランナーはフル充電から最大14日間持つため、バッテリーのことを気にせずぐっすり眠ることができる。

入浴時だけ外してその間に充電しそれ以外はずっと着用しているという状況だ。

これにより自身の走力、毎日の歩行数、睡眠の状態などが客観的に分かるベースが出来上がった。

そして、朝型生活の最大のポイントとなる「目覚め」についてだ。

今まで私はiPhoneの「アラーム音」を目覚ましに使っていた。

これは「音が不快だから目覚ましにはいいだろう」と考えていたからだ。

しかし、GTランナーを装着するようなってから、音ではなく「振動」を目覚ましに使うように変わった。

遥かに大きな発見で驚いたことは、アラーム音は不快で不快でしょうがなかったが、振動はまったく不快ではないということである。

「外部からの入力が快か不快か」

これは私の朝の目覚めにとっては極めて重要だったようで、GTランナーから伝わる振動は私の身体を見事に起き上がらせてくれることが分かった。

さらに、iPhoneのアラーム音には、他の人の睡眠を邪魔してしまうという問題もあったのだがこれも振動にすることで見事に解決。

このようにGTランナーを新たな「環境」とすることで、朝5時に起床するという行動を私は手に入れたのである。

時間通りに目覚めることさえできれば、後は前日に決めたスケジュール通りに流れていく。

この経験も「行動を変えるコツは「意識」を変えようとするのではなく「環境」を変えようとすること」に当てはめてみる。

・朝型生活(変えたい行動) → 朝早く起きようと強く思う(意識を変えようとする)  →  起きれなかった

に対して、

・朝型生活(変えたい行動) → GTランナーを装着する(環境を変えようとする)→ 起きることができるようになった

といった具合だ。

こちらもサウナハット同様に早くも今年のベストバイに認定してしまいそうな勢いである。

「環境を変えようとする」は他者に対しても有効

「環境を変えようとする」は何も自分に対してだけ有効というわけではない。

例えば、仕事をしていると「人に動いてもらいたい」と思うことが頻発する。

同時に「なかなか思うように動いてくれない」と思うことも頻発する。

こういう時によくやりがちなのは、

「おだててその気にさせる」

「説得する」

「背中を押す」

というような方法で、押して押して「意識」にアプローチしてしまう。

しかし「押されたら押し返す」といったような作用反作用で、これは逆効果であることの方が多い。

私が思うに「なかなか思うように動いてくれない」と思う時、するべきことは「お願いだから動いてください!」と押すことではない。

「もしかしたら、悩んでいることがあるのかもしれない」

「もしかしたら、疲れているのかもしれない」

「もしかしたら、タスク管理ができていないのかもしれない」

「もしかしたら、こちらの指示が曖昧なのかもしれない」

本当にするべきことは、相手におけるどんな「環境」が「動かない」という行動に影響しているのかを突き止め、それを変えてあげることだ。

ペンシルベニア大学ウォートン校のジョーナ・バーガー教授の言葉を借りれば「相手のサイドブレーキを見つけて、サイドブレーキを解除してあげる」と言うこともできるだろう。

本稿で述べた、

行動を変えるコツは「意識」を変えようとするのではなく「環境」を変えようとすること。

は、私がストックしている行動を変えるためのノウハウの一つだ。

少し前に「幸せでいると変化させようと思いやすい」といった類の記事を書いたのだが「この続き」という位置付けでもある。

参照:「面倒くさい」を乗り越えるために、本当に重要なことは「幸せでいる」ことだった。

要するに、

「幸せでいる」→「何か変えようと考えやすい」→「変えるのは意識ではなく環境」→「行動が変わる」→「成果が変わる」

といった流れが作れる、ということである。

環境が変わり、行動が変われば、意識もそれに伴い変わってくる。

変えるべきところは意識ではなく行動。

「今年の目標」や「今年の抱負」を完遂するために、少しでも参考になればと思う。

Photo by Alexandra Gorn on Unsplash

【著者プロフィール】

田中 新吾

サウナハットにGTランナーに年明け早々買い物にアタリが続いています。

今年は年男(虎)だからなのでしょうか。

中小企業、中小自治体、個人のプロジェクトサクセスを支援しています。人生のミッションは「プロジェクトという挑戦」を応援すること。座右の銘はLife is Projects。自称ネーミングマニア。

詳しいプロフィールはHTML名刺をご覧ください。

会員登録していただいた方に、毎週金曜日にメールマガジン(無料)をお届けしております。

ちょっとした気づきや最近の出来事など、メールマガジン限定のコンテンツもありますのでぜひご登録ください。

登録はコチラから。

また記事に対するご意見やご感想はお問い合わせからお気軽にご連絡ください。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

これからもRANGERをどうぞご贔屓に。