田中 新吾

時間を短く感じる時間との過ごし方について。

タナカ シンゴ

これまでの経験からここら辺で一旦、「時間を短く感じる時間との過ごし方」についてまとめておきたいと思います。

なぜ時間を短く感じる時間との過ごし方について取り上げたかというと、この過ごし方をしていると総体的に人生の質が落ちると思うからです。

できる限り、時間を短く感じる時間との過ごし方はやめ、時間を長く感じる時間との過ごし方をしていきたいと思う次第です。

本記事が、時間を短く感じてしまうという悩みを抱えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。

時間を短く感じる時間との過ごし方は大きく分けて二つあります。

一つ目。

収穫を焦る。急いでやろうとする。

これをしてしまうと私たち人間は時間を短く感じてしまいます。

マルチタスクであれもこれもやろうとするムーブもここに当てはまります。

以前にも取り上げましたが「歩くという哲学」の中にもこの点に関するわかりやすい言及があります。

スピードの幻想とは、それで時間を稼げると思い込むところにある。

計算は一見単純に思える。

三時間の代わりに二時間ですむのなら、一時間得をする。それが抽象的な計算にすぎないのは、ある一時間と別の一時間は完全に等しくはないからだ。  

急いでいる時、時間はどんどん速くなる。時間が飛び去る、

ということは、急いだその二時間のために、結局、一日の長さが短くなるということだ。時間を細かく分割して、その中をやたらと埋めようとしてみても、一瞬一瞬は破れ散ってしまう。詰め込みすぎれば、飽和するのだ。  

歩いて過ごした一日は、もっと長い一日に感じられる。

そういう日には、いつもより長く生きた思いがする。時間の継ぎ目に無理な力をかけず、どの一時間にも、どの一分、どの一秒にも、それぞれがゆったりと呼吸できるように、奥行きを持たせたからだ。

急げば、時間ははち切れてしまう。

ゆっくりやる、ということは、時間に寄り添うことだ。一秒一秒が、粒となって感じられるほどに。一瞬一瞬が、露となって結ばれてゆく。小雨が石へと降りかかる時のように。

時間がそんなふうにゆるやかに引き延ばされる時には、空間にも深さが宿る。

2つ目。

現在やっていることを意識していない。

比較対象としてお金をあげますが、お金は毎日減ったり増えたりするものなので無意識でいる方が難しいです。

これに対して、時間は毎日等しく与えられることもあり、無意識になりがちです。

現在やっていることにフォーカスせず、過去のことや、未来のことばかり思う浮かべていると現在感じることができるはずの時間はどんどん圧縮され、時間を短く感じてしまいます。

では、それぞれどのように対策をすればいいのか?

一つ目の収穫を焦る。急いでやろうとする。については、

・目の前のタスクの実行にフォーカスする

・マルチタスクからシングルタスクへ

・結果を手放す、リザルトパラダイムからプロセスパラダイムへ

1つ目と2つ目は、私が利用しているタスクシュートというメソッドを用いると誰でもすぐに取り組むことが可能です。

3つ目も、タスクシュートを使っていると自ずとそうなってくるのですが、認知を変わるイメージ。

2つ目の、現在やっていることを意識していない。については、

・時間記録を取り、今、自分はこの時間を何に使っているのかを意識する

・体調を整える、疲れているなら休む

1つ目は、ノートなどに開始時間を書いて、終了時間を書くことで、今やっていることへの意識をすることが可能です。

この動作をひたすら繰り返すのがタスクシュートなので、タスクシュートを導入すれば楽に取り組めます。

2つ目は、自分の体調に関することなのですが、体調が悪いと当然自分の方に意識が向いてしまいますよね。

それはその通りだと思います。

でも自分に意識が向いてしまうイコール、現在やっていることへの意識は薄まるわけですから、時間を短く感じてしまう。

身体を大事に、疲れているならしっかり休んで元気な状態でいることは、時間を短く感じることへの対策になります。

他にも要素としてはあると思いつつ、インパクトが大きい部分はこの2点ではないかと。

ピンとくるものがあればぜひトライしてみてください。

時間を短く感じる時間との過ごし方をする。

そうすると、時間がないという思い込みが強まり、

常に「時間に追われる感覚」が生まれてしまいます。

また、時間は意識をしなければどんどん盗まれるという性質があるものでもあります。

追われると盗まれることほど人間がストレスを感じるものはないと思っています。

そして、それを生み出すのが「時間を短く感じる時間との過ごし方」なのだとすれば、対策しておきたいと思うのは普通ではないでしょうか?

最後に、この記事のタイトルを、時間を短く感じる「時間」との過ごし方としたのかについて。

「時間」の過ごし方

「時間」との過ごし方

では似ているようで意味合いが全然違います。

後者の方は、時間=相手を感じさせるのではないでしょうか?

最近、自分の認知をこういう風に書き換えようとしてます。

バレリーナが一人で踊っているのではなく、地球と二人で踊っているように、自分は時間と二人で過ごしているというイメージです。

こういう認知に書き換えることで、より時間に対して丁寧に捉え、時間を長く感じる過ごし方ができるのではないか?

そんな風な仮説です。

UnsplashLuke Chesserが撮影した写真

著者:田中 新吾

◼︎ハグルマニ(プロジェクト支援事業)
大企業様、中小企業様、ベンチャー企業様、NPO法人様のプロジェクトを動かす「歯車」となっています。
◼︎栢の木まつり実行委員会(地域づくり事業)
◼︎タスクシュート認定トレーナー(タスクシューターを支援する事業)
◼︎命名創研(名前座考によるブランディング事業)

●lit.link 田中新吾

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