田中 新吾

三角形をつくることを意識する。

タナカ シンゴ

先日「アヤックス」がユベントスを破り22年ぶりとなるチャンピオンズリーグ「ベスト4入り」を果たしました。

平均年齢24歳のチームが、続々と優勝候補を倒していく姿はまさに「ジャイアントキリング」ですね。

そして、試合の中で最も賞賛されているのがこちらのシーン。

本当に素晴らしいので、サッカー好きの方も、サッカーにそこまで興味のない方もぜひ見て欲しい動画です。

ゴールキーパーから流れるようにパスをつなぎビルドアップ。

シュートは決まりませんでしたが、「三角形」を作り続けるお手本のようなパスワークです。

今後間違いなく語り継がれる名シーンでしょう。

ということで、今回は「三角形」について僕が思うところを書き残しておこうと思います。

ビジネスの中でも見受けられる三角形

三角形をつくると良い」ことがあるのは、何もサッカーに限ったことではないと僕は思っています。

ビジネスの世界でも、よく見てみると色々な三角形を見つけることができます。

特に、そのひと「独自のアイデア」を説明するところに三角形は使われている気がします。

例えば、Takramの田川さんの「BTC」モデル。

Stuidio-L 山崎亮さんのコミュニティデザインにおけるプロセス。

発酵デザイナー 小倉ヒラクさんの「読モ」理論。

ビジネスモデル2.0図解のチャーリーさんの「逆説の構造」。

効率を考えるならば、A地点からB地点まで直線で結ぶことが最も早いし合理的です。

しかしながら、いずれのアイデアも「急がば回れ」ではありませんが、必ず「C地点」を作ってそこを通ることや、C地点も組み合わせてグルっと一周させていることが分かります。

どれもなるほどと思わせるものが多い。

そして、これらを眺めていると「時代」を映し出しているようにも思えてきます。

右肩上がりの時代は「A→B」のように直線思考で塾考する必要はなかったように思いますが、様々なテクノロジーやデータが勃興している現代においては、そんな簡単に解決できる問題はないということの表れなのかと。

いかに間に「C地点」を挟み込めるかどうかが、事業やアイデアの独自性をつくり、さらには地域が発展していくかどうかの鍵になってきているのだと思います。

三角形をつくることを意識する

思うに、この「三角形をつくる」は、私たちの日常生活でも活躍します。

例えば、「人の紹介」は最も身近に感じる例ではないでしょうか。

会いたいと思った人に直接つながるのは難しかったけれど、知人からの紹介によってつながることができたという経験は、誰もが持っているものだと思います。

私は去年結婚をしまして私の実家に妻が入ってくれたわけですが、妻がいることで私と両親とのコミュニケーションが以前よりも滑らかになったのは間違いありません。

これも三角形が作られた効果だと思っています。

人間関係における三角形というと、「三角関係」を想起し、面倒なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、上手に活用すればだいたい良い方向に転じます。

もし、「物事がうまく進まない」と感じている人がいましたら、三角形をつくることを意識してみると何かが前に進み始めるかもしれません。

ピンと来られた方がいましたらちょっとだけ意識してみてください。

さいごに

三角形の大事な定理に「三角形の2辺の和は第三辺の和よりは長い」というのがありますが、どうやら犬もこの定理を知っているらしいんです。

だから、餌や獲物を取りにいく時に回り道をせずに走っていくんだとか。

ちなみに、あのナポレオンもデカルトも「三角形」にずっと魅了されていたらしいです。

きっと私たちが思っている以上に、三角形というのはすごいパワーを持っているんでしょうね。これからも興味を持って捉えていきたいものです。

記事URLをコピーしました