「相手のことを知ろうとする」が生み出す、人との関係性の深さ。

個人的な話だが、最近2つの出来事を通じて「人は自分を知ろうとしてくれる人に好意を持つ」ということを改めて実感した。
一つは、Aさんという方から「田中さんとハグルマニのことを色々チェックさせてもらいました、栢の木まつりのことも見て、youtubeもちゃんと見ました、素敵な活動をされていて、とても楽しそうですね」という言葉をいただいたこと。
もう一つは、Bさんという方から「田中さんとリアルで会うのって初めてですか?」と言われて、ちょっとショックだったこと。
この2つの出来事は一見正反対のように見えるが、実は同じテーマを表している。
「相手のことを知ろうとする」ことが、人との関係性をどれほど深くするかという話だ。
今回は、この2つのエピソードを通じて、人との関係性を深めるための具体的な方法について考えてみたい。
人は自分を知ろうとしてくれる人に好意を持つ
Aさんとの出来事は、私にとって非常に印象深いものだった。
Aさんが自分のことを色々調べてくれていて、ハグルマニのことや、栢の木まつりのことも、youtubeまで見てくれて、とても楽しそうだと思ってくれた。
しかも、栢の木まつりには当日参加したいとも言ってくれた。
中高大の同級生は、古くからの友達というのもあって、あらためて私のことを調べたりすることはないだろう。
しかし、Aさんは違った。
この違いは何なのか?
思うに、「調べる」という行為に大きな意味がある。
調べるというのは、相手のことを知りたいという気持ちの表れだ。
そして、その気持ちは相手に確実に伝わる。
「この人は私のことを知ろうとしてくれている」
「この人は私に関心を持ってくれている」
そう感じた時、人は自然と好意を持つようになる。
思うに、これは人間の基本的な心理だ。
自分に関心を持ってくれる人に対して、私たちは好意を抱く。
逆に、自分に関心を持ってくれない人に対しては、距離を感じてしまう。
Aさんの場合、単に「知っている」だけでなく、「知ろうとしている」という姿勢が伝わったからこそ、私もAさんに対して特別な感情を抱いたのだと思う。
「わかってる人」になることの重要性
一方、Bさんとの出来事は、逆のパターンだった。
都内へ移動し、飲み会に参加した時のこと。
Bさんから「田中さんとリアルで会うのって初めてですか?」と言われて、ちょっとショックだった。
いやいやこれまでに二回はあっているし、しかも住んでいる場所も何回も言っているけど覚えていない。
まあ、そういう方なのだろうなと思えば済む話。
でも、自分に置き換えた時に、しっかり覚えておきたいと思った。
自分のことをわかってくれている感はとても大事ということを。
この時、私はあらためて「相手にとって『わかってる人』になること、『わかってる人』になろうとすることが重要」だと感じた。
Bさんは私のことを覚えていなかった。
それは悪いことではない。
ただ、覚えてもらえなかった私は、少し距離を感じてしまった。
逆に、もしBさんが私のことを覚えていてくれたら、きっと私はもっと親近感を感じていただろう。
これは誰にでも起こり得ることだ。
私たちは、相手のことを覚えているかどうかで、その人との関係性を判断してしまう。
覚えてもらえていると「この人は私のことを気にかけてくれている」と感じる。
覚えてもらえていないと「この人は私のことを気にかけてくれていない」と感じてしまう。
だからこそ、「わかってる人」になることは、人との関係性を深める上で非常に重要なのだと思う。
相手の関心に関心を持つことの実践
思うに、この2つのエピソードを振り返ってみると、共通するテーマがある。
「相手のことを知ろうとする」ことの重要性だ。
Aさんの場合は、私のことを調べてくれた。
Bさんの場合は、私のことを覚えていなかった。
この違いが、関係性の深さに大きな影響を与えた。
では、どうすれば「相手のことを知ろうとする」ことができるのか?
私が思うに、「相手の関心に関心を持つ」ことが重要だ。
これは、以前このブログでも書いたことだが、コミュニケーションにおいて「相手に関心を持つのではなく、相手の関心に関心を持つ」ことが重要だという考え方がある。
相手に関心を持っているうちは、「相手を変えよう」としてしまう。
しかし、相手の関心に関心を持つと、「自分を変えよう」とする。
それは、相手の関心に関心を持つことで、自分の中で捉え方の転換が起こるから。
そうすると「相手にかける言葉が変わってくる」。
Aさんの場合、私の関心(ハグルマニや栢の木まつり)に関心を持ってくれたからこそ、私もAさんに対して特別な感情を抱いたのだと思う。
Bさんの場合、私の関心に関心を持ってもらえなかったからこそ、少し距離を感じてしまったのだと思う。
具体的な実践方法
では、具体的にどうすれば「相手の関心に関心を持つ」ことができるのか?
私が思うに、以下のような方法がある。
1. 相手の話をよく聞く
相手が何に関心を持っているかを知るためには、まず相手の話をよく聞くことが重要だ。
相手が話している内容から、その人の関心や価値観を読み取ることができる。
2. 相手のことを調べる
Aさんのように、相手のことを調べることも有効だ。
SNSやブログ、過去の活動などを調べることで、相手の関心や価値観を知ることができる。
3. 相手のことを覚える
Bさんのエピソードから学んだように、相手のことを覚えることも重要だ。
名前、住んでいる場所、家族構成、趣味、仕事など、相手の基本的な情報を覚えておく。
4. 相手の関心に関連する話題を提供する
相手の関心に関心を持つことで、相手が喜ぶ話題を提供することができる。
これは、相手との関係性を深める上で非常に有効だ。
まとめ
「人は自分を知ろうとしてくれる人に好意を持つ」
思うに、この言葉は、人との関係性を深める上で非常に重要な示唆を与えてくれる。
相手のことを知ろうとする姿勢は、相手に確実に伝わる。
そして、その姿勢は相手の好意を生み出す。
逆に、相手のことを知ろうとしない姿勢も、相手に確実に伝わる。
そして、その姿勢は相手との距離を生み出してしまう。
だからこそ、私たちは「相手の関心に関心を持つ」ことを意識し、相手のことを知ろうとする姿勢を持ち続けることが重要だと思う。
そうすることで、きっと今までとは違う、より深い関係性を築くことができるはずだ。
あなたは、最近誰かのことを知ろうとしましたか?
UnsplashのGeoff Oliverが撮影した写真
【著者プロフィール】
著者:田中 新吾
全ての人に対しての「わかっている人」になることは到底無理な話なので、絞って絞って(20:80)、わかっている人になろうと思います。
◼︎ハグルマニ / 命名創研 代表 大企業様
中小企業様、ベンチャー企業様、NPO法人様のプロジェクト推進に必要とされる「歯車に」なったり、「#名前座」の構築によるブランディング支援をしたりしています。
◼︎#栢の木まつり 実行委員会 委員長(地域づくり事業@入間市宮寺)
◼︎タスクシュート認定トレーナー
◼︎Obsidian×10X情報処理
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