「ブランドの真実」についての話。

ブランドという言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょうか?
多くの人が、ロゴマークやカラーパレット、キャッチコピーといった「見た目」や「表現」を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、実際のところ、ブランドの本質はそこにはありません。
ブランドはアクションからしか作れない
先日、THE GUILDの深津さんのポッドキャスト番組に、GOの三浦さんがゲスト参加されていたのですが、それを視聴している中で大変共感する発言に遭遇しました。
「ブランドはアクションからしか作れない」
この言葉は、私のブランドに対する認識を大きく強化するものでした。
私たちはブランドを「作る」ものだと思いがちです。
ロゴをデザインし、カラーを決め、キャッチコピーを考え、広告を打つ。そうやってブランドを「作る」のだと。
しかし、実際のブランドは、日々の行動の積み重ねからしか生まれません。
つまりは、名前やロゴや見た目は、あくまでもアクションを補佐する役割として捉えるべきなのです。
広告も一つのアクションに過ぎませんし、私も名前を考えるという切り口からブランディング支援をしていますが、名前はあくまでもアクションを支えるためのものという位置付けです。
アクションを積み重ねるとオーラが出る
では、アクションを積み重ねると何が起こるのでしょうか?
三浦さん曰く、
オーラが出るのです。
本当に素晴らしい表現だと思いました。
いわゆる高級ブランドに限らず、ラーメン二郎、アパホテル。これらの店舗や企業には、確かにオーラがあります。
私が以前訪れた群馬県の永井食堂(もつ煮込みが有名)にもオーラがありました。
単価を上げても客が離れない。
給料を多少下げても人が頑張って働く。
これが、アクションの積み重ねによって生まれるオーラの力です。
赤い服よりも掃除の方が大事
ポッドキャストの中では深津さんが、こんな例えも挙げていました。
毎日赤い服を着ている人を見ると、私たちは「奇抜な人」「痛い人」と判断してしまいます。
しかし、毎日掃除をしている人がいて、その人が赤い服を着ていたらどうでしょうか。
「赤い服の掃除のおじさん」として認識されるはずです。
これはつまり赤よりも掃除の方が大事ということ。
見た目よりも行動の方が、はるかに強力なブランド要素だということを示しています。
ブランディングとは何か
これらをふまえて、ブランディングとは一体何でしょうか?
私が思うに、ブランディングとは、ブランドとして定めたアクションを行っていくことです。
どんな人だと受け止められたいか。そのためにはどんな行動を積み重ねればいいか。
それを伝えるためにどんな表現をするか。
この順番で考えることこそが重要です。
モテたいのか、信頼されたいのか、クラスの学級委員長になりたいのか。
まず目標を明確にし、そのために日々何をするかを決める。
そうして行動の積み重ねるからこそブランドになっていきます。
以前、ブランドは、日々の商売による信用の蓄積から結果的に発生する「ご褒美」と割り切って考えた方が、きっとうまくいく。といった記事を書いたことがありましたが、ここにも大きく通じる話だと思っています。
参照:ブランドは、日々の商売による信用の蓄積から結果的に発生する「ご褒美」と割り切って考えた方がきっとうまくいく。
この考え方に出会ってから、私は自分の活動を見直すようになりました。
見た目や表現に時間を使うよりも、まず行動として何をすべきかを考える。
そして、それを継続的に実行する。
それが、真のブランド構築への道筋なのだと、今は確信しています。
以下のXへの投稿が元ネタです。
ブランドはアクションからしか作られない。
— タナカシンゴ(ハグルマニ / 命名創研 / 栢の木まつり) (@tanashin115) October 12, 2025
GO三浦さんのアクションを積み重ねると「オーラ」が生まれるという話はめちゃくちゃ共感。 pic.twitter.com/pEcqTZsRJZ
UnsplashのJoshua Earleが撮影した写真
【著者プロフィール】
著者:田中 新吾
私も命名を仕事にするものとして、この真実は常に頭に留めておきたいと思っています。
◼︎ハグルマニ / 命名創研 代表 大企業様
中小企業様、ベンチャー企業様、NPO法人様のプロジェクト推進に必要とされる「歯車に」なったり、「#名前座」の構築によるブランディング支援をしたりしています。
◼︎#栢の木まつり 実行委員会 委員長(地域づくり事業@入間市宮寺)
◼︎タスクシュート認定トレーナー
◼︎Obsidian×10X情報処理
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