田中 新吾

企業の「文化」に対する責任。

タナカ シンゴ

最近ものすごく腹落ちする記事を読んだ。

 

参照:在日英国人が日本の田舎を世界に発信する理由「今やらなければ消えてしまう」

これは良記事と呼びたい。特に響いたのが締めの部分。

 

最近では「CSR(企業の社会的責任)」という言葉がよく使われていますが、私は、「CCR(企業の文化に対する責任)」というフランス発祥の新しいコンセプトに注目しています。

日本の万華鏡のような文化を残すために、できることはたくさんあります。まずは日本にある英国企業に「もっと田舎に行こうよ」と呼びかけていきたいですね。

 

CCR(企業の文化に対する責任)というコンセプトをこの記事ではじめて知ったのだが、どこもつっかえることなく読んだ瞬間にストンと腹落ちした。

なぜなら僕は「文化の本質はローカリティにある」、「地域の企業が地域の文化をつくる」と常々考えているからだ。これをよりスマートに表現したのがCCRだと思った。

 

このブログでも時々この考えを表した記事を書いている。

参照:個別文化の本質的な価値に気づくためには「グローカリティ」が大事。

 

そしてこれを既に推進しているのが、大森町の「石見銀山生活研究所」や「中村ブレイス」、燕三条の「玉川堂」や「マルナオ」などのローカル企業だと思っている。

参照:クオリティの高い勝手が認められる。

参照:改修された古民家から感銘を受けたこと。

参照:燕三条工場の祭典はデザイン思考でつくられている。

 

僕はもともと、都市部にある大企業〜中堅企業を相手にしたマーケティングの仕事をしていたのだが、それを辞め3年前からローカルの方向にシフトをした。

小さな結果が積み上がってきたのか最近では、ローカル企業の新規事業開発などもプロジェクトの中心になって任せてもらうようになった。この中ではそれこそ「地域の文化をつくる」を中心に置いて考えている。

 

いままでの時代は「経済」が豊かさだというある種の呪縛からなかなか離れることができなかった。でも、「経済」というのは豊かさというよりも「安心」をもたらすものであって、本当の豊かさは「文化」が提供するものなのではないだろうか。

新しい時代にはこういった考え方が必要になってくると、少なくとも僕は考えている。

 

今回読んだ記事は、自分が信じた道を補強してくれるような内容でなんだか嬉しかった。引き続き誠実に淡々とやっていこうと思う。

 

今日の視点が何かの参考になったら幸いです。それでは今日はこの辺で!

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