どうしたら不思議な巡り合わせを起こせるのか?それを「量子のもつれ」が説明する。(前編)
以前、このブログで「生命保険に加入した1週間後に、その生命保険を設計した人が隣の席に現れた」と書いたことがある。
そこから数ヶ月、このような不思議な巡り合わせが私の身の回りに起こっていて、直近はかなり頻繁になっていることに気づく。
これは日本人が使う「縁があった」というようなことで、縁によって進む方向が変わったというようなことは人生を振り返ると誠に多い。
自分が人生を切り開いたと言うのも確かだが、同様に縁によって導かれたと言うのもまた確かなように感じる。
そんな気づきを感じていると、今度はこの不思議な巡り合わせを量子力学で説明している動画が目について・・・この動画もまたその不思議な巡り合わせのひとつのように感じる。
オススメ動画にフィードされてきたのは、単なるネット動画のアルゴリズムによるものだろうと思うものの、量子力学のことをネット検索したのはずいぶん昔のことだし、何ともタイミングが良すぎるように感じてしまう自分がいる。汗笑。
そんなことで今回は、最近の不思議な巡り合わせ、そしてそれをどのようなものとして捉えたらいいのか?
更には、単なる偶然でなくて意図的に起こすことは可能なのだろうか?
そんなようなことについて考えてみたい。
長くなるので2回目に分けて、前編は私の身の回りに起こった不思議な巡り合わせを紹介、それを量子力学ではどう捉えているのか?というあたりから始めていきたい。
最近の不思議な巡り合わせ
〈巡り合わせ①〉
あるシステムのサポート担当(以下Aさん)に電話でシステムの使い方を問い合わせた時のこと。
どんなキッカケでそうなったのか覚えていないが、システムの問い合わせそっちのけでプライベートな話で盛り上がり、顔も合わせてもいないにもかかわらず通話は優に1時間を超えてしまった。
それでも話足りずにその電話で実際に会う約束をとりつけた。
Aさんは30代の若者で、今度は喫茶店で4時間超盛り上がり、その後も時々食事するようになっている。
更に、Aさんから1ヶ月足らずの間、矢継ぎ早に仕事の案件が既に2種類舞い込み、そして3つ目の予告をもらう。
私が電話越しでも最初から何だか会話が弾んでしまったように、Aさんも最初から話していて面白かったらしい。
そしてAさんはどの段階からかはわからないが、私を仕事の共同者の候補とも考えていた、ということを後から知った。
普通、システムサポート担当は効率的に短時間でたくさんの問い合わせ内容に応えることしかしないわけで、サポート担当とこのような無駄話をしたことはもちろんこれまでにない。
こんな出会いもこのスピードの結びつきも少なくとも私がこれまで経験したことがなかったものだった。
〈巡り合わせ②〉
3年前、福岡に旅行した時にたまたま居酒屋で出会って盛り上がった、こちらも30代の若者(以下Bさん)が、今年初めて親元を離れて東京に引っ越ししてきた。
初めて会った時も、東京に出たい、出たい、言っていっていたので、Bさんにとっては念願の東京進出ということになる。
私はそんなBさんをあるワインの試飲会に誘う。
そのワインの試飲会は20種類のワインが提供され、その20種類のワインに関しては当日ボトル購入すると割引になる、というシステム。
終了後、Bさんは好みの3本のワインを購入し、私は好みの4本を購入したのだが、Bさんの3本がすべて私の購入したものと重なってしまう。
しかも後日確認したところ、その中で一番好きなワインも一致、何なら3本目を購入した理由(味というよりもその醸造家の背景が魅力的だったというもの)も一致。
福岡でたまたま1回会った人とこんなにもワインの好みが合うとは、何とも不思議なことだと感じた。
そして後から眺めると、私は私とワインの好みが合う人をなぜだか、ワインの試飲会に誘ったということになる。(お酒が好きなのは福岡で感じたが・・・)
しかもその試飲会に「購入する」という好みがハッキリする行為が含まれていた・・・。
思い返せば返すほど不思議に感じる。
このBさんとの不思議はこれだけではない。
それは最後の方で紹介したい。
「量子のもつれ」で説明できる!?
ここから、たまたま目についた量子力学の動画の話を紹介する。
この動画は、先ほどの不思議な巡り合わせを「量子のもつれ」によって説明している。
難解で私も十分理解しているわけではないが、私の理解の範囲で簡単に紹介してみる。
人間の体や他のすべての物質の最小単位が量子という粒。
そして量子は、時に粒のふるまいをしたり、時に波のふるまいをするなど両方の性質を持っている。
(これに関しては二重スリットの実験が有名だがここでは割愛する。)
このひとつの量子には、ペアとして動く別の量子が存在して、量子X(としよう)が動くと量子Yが釣られて動く。
この量子Xと量子Yは自分の体の中に一緒にあるだけでなく、遠く離れた他人の体の中に存在したりもする。
何なら、時間も超えて未来の量子に釣られたりもするらしいのだ。
このひとつに釣られてペアで動くことを「量子のもつれ」という。
※量子のもつれは時空を超える。(時間の話はややこしくなるのでここまでに留める)
ここからはこの「量子もつれ」が不思議な巡り合わせにどうつながるか?について。
私があることを感じたり、思ったりすることは私の体内のいくつかの量子に何かの動きが起こっているということになる。
それは何らかの波動と言ってもいいかもしれない。
その量子が動くとどこか遠い場所にある他人の体内の量子が釣られて何らかの反応をする。
この量子のもつれが作用して、遠近に限らず共鳴を起こすようにして引き寄せ合う、ということになる。
私の理解はこの程度でしかなくて、どんな量子のもつれがどのくらいの確率で起こるのか、どれだけの影響をどのように与えるのか?などについて、少なくとも私は理解していない。
それでも、現段階で不思議な巡り合わせを起こすことの説明としては、最も納得するもののように私には感じられる。
量子もつれの話をしていたら最後にまたもつれた
もうひとつの不思議な巡り合わせ。
〈巡り合わせ③〉
友達のご夫婦(以下Cさんとする)が地方からたびたび東京に出張してくることがあって、今回も出張のタイミングで食事に誘ってもらった。
以下が、今回ご一緒する店が決まった経緯になる。
前回のCさんの出張の時に宿泊した近くの居酒屋さんに、その店の常連のある男性がいた。
その男性はまた別の常連さんと「大谷翔平の体の使い方」のことを話していて、Cさんはもともと体の使い方に興味があったのでその話が面白くて、珍しくCさんから声をかけたらしい。(私が知る限りCさんが初対面の人に声をかけるのはかなり珍しい)
それで話が盛り上がって自己紹介をお互いにしたところ、その男性は近所のホルモン焼屋のオーナーであり店長だった。
それで次回の出張の際はこのオーナーのホルモン焼屋に寄らせてもらいます、と約束した。
オーナーの話は面白くて、必ず私と話が合うはずで、そういう意味でオススメの店だ、とも言われた。
Cさんと私はそのオーナーのホルモン焼屋で落ち合って、美味しくいただきながら、話題は先ほどの量子もつれの話になる。
Cさんにも最近、不思議な出会いが多く起きているらしい。
Cさんとはこの量子もつれというものの説明は不要。
量子もつれのことを説明なしに話せる人は私には他にいない。
そう考えるとCさんと出会ったのも、量子もつれによるものなのかもしれないと思うと何だかニヤケが止まらなくなる。笑。
その後、お会計してホルモン焼き屋を出ようとした時、そのオーナーが入口までお見送りに来てくれた。
そしてそのオーナーが意表を突いて、
「お会いしたことありますよね!?」
と私に声をかける。
私は、全く思い出せなかったが、オーナーの次の「ランニングの話しましたよね!?」の言葉で、やっと記憶が蘇る。
私の近所にもホルモン焼屋があって、私は時々そこを使っていたのだが、このオーナーはそこの従業員として働いていて、私は以前にその店で何回か会っていたのだ。
ランニングするというオーナーとランニングの話で盛り上がった。
私がトレイルランニングを勧めたことがあって、私の家にあったトレイルランニングの雑誌を根こそぎ持っていったこともあった。(いらなければ捨ててくれ、というトーンで)
それは数年前のことになるだろうか、オーナーは以前のホルモン焼き屋を辞めて、独立していたのだった・・・。
量子のもつれの話をしていた最後に特大の?もつれがやってきたーっ!とでも言ったらいいのか・・・
その巡り合わせの確率はどのくらいなのだろうか?
地方のCさんは前回どこに泊まるか当日まで決まっておらず、その前に用事で寄った埼玉県が濃厚だった、と聞いた。
まずは、そこから都内に急遽変更、そして今回のホテルが当日でも予約できた。
そして、近くの店の中からその居酒屋を選んだ。
同じ時間にホルモン焼き屋のオーナーがいた。
そして、(珍しく)声をかけた。
次回ホルモン焼き屋に行くことを約束した。
すべてが偶然の産物で、どれひとつ欠けてもこのオーナーに私が再会することはなかったと思うと、ここにも不思議な力が働いているようにしか思えないのだ。
ここから、試飲会に誘ったBさんの続き。
試飲会後、Bさんと場所をかえて食事をしたのだが、選んだワインがほぼほぼ一緒だったことで、私はこの量子もつれの話を始めた。
先ほどの量子力学の動画を観たのが、ちょうどこの日の前日で、ここに合わせたかのようにホットなタイミングだった。
私が量子力学の話をし始めるとBさんも昨日別の量子力学の動画を観ていたと言い出す。
こんなことがあるのか?
とこれにも驚く。
ふたりとも量子力学という決して誰もが興味を持たないような分野の動画を観ている、しかもたまたま同じ日に・・・。
Bさんは合気道を習い始めていて、それと量子力学がつながるとのことで、今量子力学も学んでいるのだ、と言う。
その日もまた量子のもつれの話で盛り上がった。
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他に細かいことも最近いろいろある。
「その日にあったいいことを思い出して寝るといいよね。例えば道で会ったおばあちゃんの笑顔が素敵だったでもいいし・・・」
と会話の何かのキッカケである若者に伝えた時、
「日記を書いていたことがあって、そこにおばあちゃんの笑顔が素敵だった、って書いたことあります。」
と返ってきたりしたこともある。
ある若者と珍しく早朝から電話で仕事のやりとりをして、終わり際に何のキッカケだったか、私が「アメリカの貧富の差が激しくて大変らしいね」と伝えたところ、その仲間が「自分もさっきまでその動画を観てたんです。」と返ってくる。
そして、その動画を送ってもらったところ、私が思っていた以上の凄まじさたったりたり・・・。
こんなような些細と言えば些細なのだが、不思議な一致が最近の私の周りでは頻繁に起こっているのだ。
長くなってしまったので、今回はここまでとさせていただく。
次回後編では、この不思議な巡り合わせをどう捉えるのか?
量子もつれを起こすにはどうすればいいのか?について考えてみたい。
UnsplashのMARIOLA GROBELSKAが撮影した写真
【著者プロフィール】
RYO SASAKI
量子もつれを起こすにはどうすればいいのか?
後編の内容はこれからですが、今は、お調子者はお調子者であれ!
という言葉にヒントがありそうだと感じてます。
工学部を卒業後、広告関連企業(2社)に29年在籍。 法人顧客を対象にした事業にて、新規事業の立ち上げから事業の撤退を多数経験する。
現在は自営業の他、NPO法人の運営サポートなどを行っている。

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