田中 新吾

「自分を棚に上げることは全然OK!」としているチームは強い。

タナカ シンゴ

年末からとあるサービスのwebサイトのリニューアルをしています。コンテンツ量が本当に多くて正月休みもこれにかかりっきりでした。

友人のwebデザイナーとだからできているものの、薄い関係性では絶対無理な内容(お金があれば解決できると思うけど)。

間もなく正式オープンできそうなレベルになると思うので、そうしたらこのブログやTwitterなどでも紹介したいです。

たくさんの要望をいただきまして

このwebサイトの完成を目指すにあたり、ところどころで客観的な目線(つまり、ユーザー目線)を立場の違う複数人からコメントをいただくようにしています。

サービスやプロダクトを作る側としてはよくやることですよね。

この前、とある方からもらったコメントの冒頭文をちょっと紹介させていただきます。

自分を棚に上げて、初めて見たユーザー目線でコメントさせていただくことをご容赦ください。

この一人のコメントを皮切りに、「みなさん自分を棚に上げすぎです!」と声を大にして言いたくなるくらい、たくさんの改善案や要望が出てきました。

心の中は「もうやめてくれー」って感じです。

でも、ユーザーのことを考えたら手は抜けない。できる限りもらった内容を考えてから反映するように努力をしていたら、ものとしてだいぶよくなってきました。

「自分を棚に上げることは全然OK!」としているチームは強い

このやりとりの中から強く感じたことが一つあります。

それは「自分を棚に上げることは全然OK!」としているチームはきっと強い。ということです。

自分を棚に上げることってどうしても「自分はできていないから….」と思って改善点に気づいても遠慮して言わないようにしてしまいがちですが、それでは肝心なサービスやプロダクトは一切改善されません。

だからと言って「自分の棚を上げよう!」と自分一人で意気込んでもいつかこの気持ちは消沈してしまう。やっぱり一人でそうあることは難しいことなんです。

だからこそ、チームで自分の棚をあげることに対して合意形成をとっておくといいと思うのです。

そうすることで、気づいた点に対して遠慮なく言うことができ、みるみる改善が行われていくと思うんです。

そういうチームを想像してみてください。

めっちゃ強いと思いませんか?

自分ができているかどうか」と「何かを改善すること」はそれぞれ別の問題ってことを分かっているかどうかという話でもあります。

ちょっとドライな言い方ですが、サービスやプロダクトを改善するために、一瞬一瞬の気持ちや感情は入れない方が絶対にいいんです。

今後関わるプロジェクトにおいては「自分のことを棚に上げて全然OK!」をルールとして、事前に合意形成を取って進めてみよう!なんて考えている今日この頃です。

さいごに

ちなみに「自分のことを棚に上げること」についてはこの他にも考えたことがあります。

それは、自分のことを棚に上げるって「普段から地に足をつけて一生懸命頑張っている人のためのコミュニケーション技術」ではないかということ。

なぜかそう思ったかというと、一生懸命生きているとどこかで、自分ができていなくても人に言うべきタイミングが必ずくるから。

世の中の一般論では、自分を棚にあげることが是とされない空気がありますがそうでもないんじゃないか?と思うんですよね。

まあ、棚に上がりっぱなしの人は個人的には好きではありませんが。

それでは今日はこの辺で!

今日のブログに書いた視点が、誰かの参考になったら幸いです。

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