青田 麻里

バイクと修行と私

タナカ シンゴ

2月にフルマラソンが終わり

次は

「バイク」にチャレンジしています。

4月21日の石垣島のトライアスロンの

リレーでバイクの走者として出場するのです。

40キロを制限時間内(2時間15分)で走ります。

これが、思った以上に

体とメンタルの修行となっています。

本格的に

練習を始めて

3カ月を過ぎましたが

いまだに怖いし慣れない。

大会が近づくにつれ憂鬱になる。

本当に怖い。

けどやろうとしています。

そんな自分の気持ちなどを

このブログに綴ります。

しばしお付き合いいただけると

嬉しいです!

*********

エントリーするまで

*********

出場のいきさつは

本当になりゆきでした。

以前から

仲間達がやっていたトライアスロン。

トライアスロンは

スイムとバイクとランを

一人で連続して行う

スポーツです。

とてもハードで過酷。

そんなスポーツ

自分がやるとは

全く思っていませんでした。

けれど

やっているみんなは本当に

キラキラしていて

体も精神的にもタフになっていく。

その姿は素敵でした。

ひょんなことから

「リレー」という種目でも

出られると言うことをしり、

多くの仲間がエントリーする中で

「一種目だけなら・・」

「そしてランならできそう・・」

思って手を挙げてみました。

「ラン」で。

そこから

予想もしなかった

修行が始まるのです・・。

まず最初は、

私がリレーのランでエントリー

しようとしていることを知った

私のメンターでもあり

私達のトライアスロンチームを

率いている師匠から

「ランは、もともとできること。

それでは何のチャレンジにも

ならないからダメ」

と言われ、

ストップがかかりました。

ええー?

と思ったけれども、

まぁごもっとも。

悩みました。

経験として

レースに出てみたいとは思ったものの、

本気でトライアスリートになる!

というほどの覚悟があるかというと

まだわからないし・・。

「ラン」がダメなら

「スイム」で出るか。

それとも

「バイク」で出るか。

はたまた

辞めるのもあり。

という選択になりました。

気軽な気持ちで参加しようと

思ったのに

こんな展開になるなんて・・・。

折角だから出たいけど

泳げないし

自転車はママチャリしか

乗ったことがないし

どっちも怖い。

さぁ、どうしよう。

人生は選択の連続です。

何となく安易に流れに乗って

きたけれども

ここで思わぬところで

自分自身での決断を

迫られてしまったのです。

「あぁ、これを決断するのも

私の修行なんだな」

と思いました。

「一緒にやろうよ!」と

言われると

「やろうかな」と思ったり、

「辞めることも勇気だよ」と

言われると

「そうだよね」と思ったり。

日々

他人の意見で揺れ動き

ぶれてしまう自分と対峙。

周りの人はいろんなことを言ってくれるけど

やっぱり最後に決めるのは自分。

自分軸で決断しなくては。

「自分はどうしたいの?」

毎日自問自答しました。

無謀かなとは思いながらも

「やっぱりチャレンジしてみたい。」

「もっと自分を追い込んでみたい」(Mか!)

という気持ちが何度も湧き上がり

「バイク」でチャレンジを

することにしました。

ほとんど泳げないスイムよりは

ママチャリとはいえ

乗ったことのある自転車の方が

可能性があるのではないかと

思ったのと、

(今思うと安易すぎる!!)

丁度そのタイミングで

「バイク」を後押しするような

やりとりが二つのところであったというのも

ありました。

無事にバイクのレンタルの

手配もできました。

その他、付属品など

多少の出費はあるけれども

これも経験だし!

と思って覚悟しました。

そこから、

更なる修行が始まったのです・・。

**********

自分との向き合い

**********

ランニングにしろ

ゴルフにしろ

野球にしろ

サッカーにしろ

どのスポーツも

ちゃんとやろうと思ったら

ましてや試合や大会に出ようとしたら

自分と向き合うことが

かかせません。

やってみて思ったことは、

トライアスロンは

特にその要素が

強いというか

ガチで向き合わないと

やれないスポーツだなと

いうことです。

なんせ

命がかかっているから。

スイムにしろ

バイクにしろ

それは

死と隣り合わせ。

やってみて

初めてそれを

実感しました。

初めて、

「死ぬかもしれない」

と思いました。

「怖い」という感情が

からだ中から溢れました。

急ブレーキで

転倒したら?

車道で横に倒れたら?

車と接触したら?

猛スピードで

転んだら?

色々な妄想がよぎります。

実際練習でも

思わぬところで

何度も転び、

体の痛みも経験し

更に転ぶのが怖くなりました。

(個人差あります)

ランニングは

自分で止まることもできるし

コントロールがきくけど

バイクは、

コントロールが

きかなくなることがある。

私は最初は安全に止まることすら

できませんでした。

でもやると決めてしまった。

そこでまた葛藤です。

「やっぱりやめたい」

「そこまでしてやるの?」

そんな気持ちも湧き上がる中、

どうやったら

「恐怖」を

克服できるか考えました。

それは

ただ

「練習」するしかない。

知識を身に付けたり

イメトレをしたりしたとしても

実践をしないことには

体で覚えないことには

上手くはならない。

経験者で上手な人に

ちゃんとやり方を

教えてもらって

それを愚直に実践しよう。

経験を重ねて

少しでもこの

恐怖心をとらなければ

レースなんて出られない。

そして

授業料を払って

レッスンを受け

自分でも

なるべく毎日バイクに乗ろう

と思いました。

本当は練習すら

怖いし嫌でした。

けど、逃げずに

やれるだけはやろう。

時間のあるときは少しでも

ローラー台で漕いだり

朝出勤前に家の近くで

乗り降りの練習をしたり。

毎日ちょっとづつ。 

本当にカメのような

歩みでしたが

練習すると

その次は

少しだけ大丈夫になった

気がしました。

その繰り返し。

何度かレッスンも受けながら

家では自主練。

そんなことを重ねてきて、

先日は

ひとりで土手沿いの

40キロを2時間以内で

走って帰ってくることが

できました。

怖さを克服するのは

「経験」

それを文字通り体感できたことは

大きかったと思います。

とはいえ、

まだまだ

「怖い」という感情は

なくなっておらず

乗ろうとするたびに

震えそうな自分がいるのですが・・。

そして・・

トライアスロンのチャレンジは

本当の自分が嫌というほど

あぶりだされるものでした。

バイクは特に

道具も多いし

その扱い方など

必要な事柄が多岐にわたります。

「道具をどうやって揃えるか?」

「練習に行くためにどうやってバイクを運ぶか?」

「効率よく40キロ走り切るには?」

「ギアを変えるタイミングは?」

「漕ぎ方は?」

「止まり方は?」

「タイヤの回転数は?」

「大会の場所に運ぶために何を使うのか」

「その梱包方法は?」

「レース中の水分補給や補給食は?」

「バイクのメンテナンスは?」

などなど。

覚えることはたくさん。

そして

練習やレースのためには

クリアすることがいっぱい。

全て初めてだから

わからないことだらけ。

けど、やらないと前には

進めない。

これまた修行。

ひとつひとつ調べるのも

覚えるのも、

人に聞くのも

全部が修行でした。

「人に頼るのが苦手な自分」

「面倒くさがりな自分」

「嫌なことは後回しにしてしまう自分」

「適当に済まそうとしてしまう自分」

そういう自分が嫌というほど

あぶりだされました。

「嫌だ、怖い、面倒くさい」

そんなことが山ほどありましたが

どれもやらなければ前に進めないし

命にかかわるかもしれないこと。

「やるしかない」

そうやってひとつひとつと

向き合っていきました。

人に聞き

自分でやり

お金と時間をかけて。

そうやって

真面目に取り組んでいても

決してすべてが順調というわけではなく

「借りてきたバイクの空気がうまく入らない!」とか

「練習に行ったらレンタカーの返却時間に間に合わないかも!」とか

「転んだら、ギアチェンジができなくなって直せない!」とか

次々と新たな試練が

やってきて

本当に何度も心が折れそうに

なりました。

そんなこんなを経て、

今にいたります。

けれど

けれど

だからこそ得られるものも

ありました。

それは

これまでに

体感したことがない感覚と

気づきをもたらしてくれました。

長くなったので

それについては

次回にしたいと思います。

長文お読みくださりありがとうございました!!

※私が体感したことはあくまで個人的な感覚ですべての人にあてはまるものではありません。恐怖心よりも楽しさや喜びが大きかったりそこまで難易度を感じない方もいますので・・。

UnsplashMunbaik Cycling Clothingが撮影した写真

【著者プロフィール】

著者:青田 麻里

12年のサラリーマン生活を経て、出産後保育士資格をとり保育の道へ。

子どもの幸せとは?からはじまり、大人の幸せとは?を追求。

ひとりひとりが本来の自分を生き自分を発揮する世の中を目指しています。

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最後まで読んでくださりありがとうございます。

これからもRANGERをどうぞご贔屓に。

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