田中 新吾

思考すると欲望が生まれ、それから上達がはじまる。

タナカ シンゴ

どうしたら欲望を起こせるのか?

これは僕がもっている重大な問いの一つだ。なぜこんな問いを持つかというと欲望ほど何かをやる上で強いエネルギーはないと思うからだ。

欲望さえあればたいていのことはやれてしまう。欲望がないからやれない。実はただそれだけのことだったりするのだ。強い欲望がありさえすれば宇宙にだって行けてしまう。

欲望がデザインできたらどれほど豊かだろうか。

こんなことをよく考える。そんな中でこんなツイートをした。

今日はこの内容に少しだけ補足をしておきたいと思う。

欲望は思考がイメージを作り上げるときに起こるもの

どうしたら欲望を起こせるのか?に対しての現時点での答えはこれだ。

イメージが作られるまで思考をすればいい。

思考する以前に欲望はなく、逆に思考をすることで欲望は作られる。

たとえば、あなたに気になる子がいたとして。その気になる子のことを四六時中考えていたとします。好きな食べ物はなんだろう。好きな場所はなんだろう。好きな髪型はなんだろう。好きな映画はなんだろう。

考えれば考えるほど、気になる子のイメージが作られていく(妄想)。そして、気になる子が自分の中で昇格し好きな子になり、いつの間にかその子と「付き合いたい」という欲望が生まれている。

思考がイメージを作り上げるときに欲望が起こる、という最も分かりやすい例が、思春期のこれだ。

すべての欲望を検証できているわけではないが、たいていの欲望がこのパターンで起きているように思う。

大森町に行きたい

最近の出来事を一つ紹介しよう。

11月14日から島根県大田市大森町に行くことにした。行きたいという欲望が生まれたからその欲望に忠実になってみたのだ。

どうしてこの「行きたい」という欲望が生まれたかと考えてみると、やっぱり思考がイメージをつくりあげたのだと思う。

見たこともなく行ったこともない町。それでもこのサイトをみて、ひとのこと、もののこと、ことのこと、色々と考えた。

そうしたら、この町で暮らす人たちのイメージがなんとなく出来てきて、その人たちがもつ価値観もなんとなくイメージができてきて、町のイメージもできてきて、とにかく色んなイメージをつくった。

当然、このイメージをつくるのに石見銀山生活文化研究所(群言堂)で働く松場さん(@tadashi_matsuba )とのコミュニケーションも大きく影響している。

ふと気づいたら「今年中に行きたい」という欲望が生まれていたのだ。

参考記事:「クオリティの高い勝手」が認められる。

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「欲望」が生まれて「上達」しはじめる

これはあらゆる物事を上達させる方法的なものでもあると思う。

何かをやる際に「ああしたい」「こうしたい」という欲望が起こるイメージができるまで思考する。欲望が起こってしまえばその後は勝手にレベルアップしていくので随分楽だと思う。

英会話なら「話せそう」というイメージが「話したい」という欲望になり、プログラミングなら「書けそう」というイメージが「書きたい」という欲望になるということ。

大事なことは「話せそう」「書けそう」というイメージができるまで諦めずに思考をすること。

何かが上達するのはこの先にある。物事は欲望が起こってはじめて上達するのものだと思う。

今、平日毎日ブログを更新していても思う。間違いなく「続けられそう」というイメージが作られており「続けたい」という欲望に変化している。「続けたい」の先にどんな新たな欲望が待っているのか楽しみだ。

ちなみに、もしも諦めそうになるなら誰かとやるでもいいと思う。

参考記事:何かを習慣化したいならまず「同盟を結ぶ」といいかも。

とっても抽象的で申し訳ないのだが、今書けるのはこの辺くらいまで。

さいごに

さいごに、僕が大切にしている言葉を紹介したい。

あらゆる仕事は「顧客」の創造である

これはピーター・ドラッカー氏の言葉なのだが、ここで言う顧客とは、人々の欲望のことである。

つまり、ドラッカー氏によれば、欲望を創ることが仕事だ。だからこそ、欲望をつくるために必要な思考を与えることが仕事であり、その思考を与えるために必要な問いを与えることが仕事となる。

価値ある仕事というのは問いを与え人々の欲望を創るもの。

それでは今日はこの辺で!

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