「乱流」が「層流」になると、迷いがなくなり、発展と進化のフェーズに入る。
最近になって、情報処理が「層流」の状態になりました。
これは先日まで受講していた10X情報処理エキスパート講座という「情報処理にレバレッジをかける考え方や術を学ぶためのコース」のおかげです。
情報の恒常的な過剰供給社会と言われて久しいこの現代において、「層流」が得られたことは個人的にとてつもなくインパクトが大きい。
具体的には、AI時代における「情報処理フロー」がしっかりと確立されたことにより、「層流」を得ることができました。
明日の最終発表(10分)の資料がほぼ完成しました。
— タナカシンゴ(ハグルマニ / 命名創研 / 栢の木まつり) (@tanashin115) October 29, 2025
あとは細かい部分をチューニングして臨みます。 pic.twitter.com/g9JsKViHDG
これによりなんと、英語の論文も、英語の本も読んで、しかもレバレッジが効く形で処理することができるようにもなってきており、絶賛、頭と身体に馴染ませている最中です。
この「層流」という状態は、単に情報処理がスムーズになったというだけではありません。
「層流」ができたことで、情報処理に迷いがなくなり、私の情報処理は発展と進化のフェーズに入りました。
層流と乱流とは何か?
「層流(laminar flow)」とは、流体が層状になって規則正しく運動する流れのことです。
層流では流体は層状になって流れるので互いに混ざり合うことはありません。
これに対して、流体が不規則に乱れながら運動する流れのことを「乱流(turbulent flow)」と言います。
乱流はいろんな方向へ運動するので、流体は互いに混ざり合います。
しかし、平均すると流れの方向へ進むというものです。

そして、層流と乱流は「流れ」のあるところの全てに適用されます。
この層流と乱流も前述の10X情報処理エキスパート講座の中で初めて知りました。
乱流の状態:迷いと混乱
乱流の状態とは、水などの流体が障害物に当たり、暴れ、渦を巻いている状態です。
そのため、全く落ち着きません。
そのような状態において、心はいつもザワザワしていて、目の前に集中することができません。
そのため乱流の状態には常に「迷い」があります。
生産性も低く、精神衛生的にも良くありません。
具体的には以下のような状態が乱流です。
- 情報を受け取った際に、次に何をすべきかが明確になっておらず、情報が頭の中でごちゃごちゃに混ざり合っている状態
- 無数の選択肢に踊らされ、決断できなず心が乱れている状態
- 様々なアイデアが頭の中で混ざり合い、まだ形になっていない状態
層流の状態:迷いがなくなり、一直線に進める
これに対して、層流ができると、迷うことなく、一直線に、心穏やかに進む事ができるようになります。
無数の選択肢に踊らされることもなくなります。
層流の状態には「迷い」がありません。
そのため、落ち着きが生まれ、無数の選択肢があっても、決断することができます。
次にやるべきことに集中でき、生産性も高まり、精神衛生的にも良いです。
具体的には以下のような状態が層流です。
- 情報処理フローが確立されており、迷うことなく情報処理ができる状態
- 選択肢の中から迷いなく心が整い、決断できている状態
- それぞれのアイデアが整理され、明確な形としてまとまっている状態
余談ですが、方丈記の冒頭に出てくる「河」はまさに層流の状態だと言っていいでしょう。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」
「よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」
「世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。 」
乱流と層流の話は、これまでの自分の経験に引き寄せて考えても思い当たる部分がかなりあります。
例えば、私の嫌いなものベスト10の中に「高速道路の渋滞」があるのですが、高速道路が3車線(3層)だとした場合に、それぞれの車線がスムーズに流れているのが「層流」です。
これに対して、事故が発生するなどして、2車線が通行禁止となり、1車線しか使えず、渋滞となってしまうのは「乱流」です。
途中で降りた方がいいのか、それとも粘った方がいいのか、かなり悩みますよね。

私はこの状態が極めて嫌いなので、高速道路を使って遠出をする場合は朝早起きをしていく、あるいは、混まない平日を選ぶなどしてできる限り乱流になるのを回避しています。
また、ずいぶん昔に、仕事が大変で心が乱れていた時、大自然の中を流れる川を見に行き心を落ち着かせることがありました。
これは「乱流」の状態だった心を「層流」を眺めることで、「乱流」の乱れを整理していたのだと思います。
層流ができると、発展と進化のフェーズに入る
そして、層流ができると、迷いがなくなり、その流れは発展と進化のフェーズに入っていきます。
今の私は、情報処理においてこのことを強く実感しているのですが、これは「コンストラクタルの法則」に従っていて、あらゆる「流れ」に適用されるものだと思います。
コンストラクタル法則と層流
エイドリアン・ベジャンが提唱したコンストラクタル法則によれば、「地球は流動系でできていて、その上に存在するあらゆるモノやシステム(生物も無生物も)は、効率の良い流れ方ができる「かたち」に進化してきた(進化する)」と言われています。
言い換えると、少ないエネルギーで、より成果の上がる(例:長い距離を移動できる)ように進化してきた(進化する)ということです。
例えば、樹木は大地から大気へと水分を効率よく送り出せるようにかたちを進化させてきました。
河川も、稲妻も、動物も、効率のよい流れ方ができるようにかたちを進化させてきました。
鳥は空気の流れに沿ってかたちを流線形に進化させてきました。
魚は水の流れに沿ってかたちを流線形に進化させてきました。
飛行機や船は、鳥や魚のかたちを参考に進化してきました。
組織内の情報においても、効率の良い流れ方ができるかたちに進化してきています。
この法則は、逆に言えば、より効率的に、より早く、より滑らかに動くように進化するためには、流れや自由な動きがなければいけないということです。
つまり、進化のためには、流れや自由な動きを作る必要がある。
層流とは、まさにこの「効率の良い流れ」の状態です。
乱流から層流になると、迷いがなくなり、一直線に進むことができるようになります。
そして、その状態が続くことで、システムはより効率的な「かたち」に進化していくということです。
四大文明と層流
約8000年前から人間が集落を発展させ、都市を築き始め、特に紀元前3000年から紀元前2000年にかけて、メソポタミア、エジプト、インダス、中国の「世界四大文明」(または「世界四大河文明」)が大河の近くで誕生しました。
これらの文明は、それぞれ以下の大河の恩恵を受けて発展しました。
- メソポタミア文明: チグリス川とユーフラテス川
- エジプト文明: ナイル川
- インダス文明: インダス川
- 中国文明: 黄河と長江

参照:https://mondaistock.com/kodaibunmei/
文明が大河の近くで誕生した主な理由は以下の通りです。
- 肥沃な土地: 川の周囲の土壌は養分を多く含み、作物の栽培に適していた。特にナイル川のように毎年起こる洪水が肥沃な土をもたらした。
- 水の確保: 飲み水や衛生的な生活に必要な大量の水を容易に手に入れることができた。
- 交通・運搬の利便性: 川は遠くの町への移動や、重い荷物を大量に運ぶための便利な交通路となった。
- 学問・技術の発達: 治水や灌漑技術、水管理のための法律、農作業の時期を知るための天文・暦法など、水辺での生活を管理・発展させるための知識や技術が発達した。
この文明の発展の要因をものすごくシンプルにまとめると「大河という川の流れがあったから」になるのだと思います。
そして、ここで「コンストラクタル法則」を思い出さずにはいられません、
川の流れが乱れていれば(乱流の状態)、治水や灌漑は困難になり、文明の発展は阻害されていたはず。
しかし、川の流れが安定している(層流の状態)ことで、人々は「次に何をすべきか」を明確にし、効率的に文明を発展させることができたのではないでしょうか。
そして、その状態が続くことで、文明はより効率的な「かたち」に進化していったのだと想像します。
乱流があるからこそ層流がある、逆もまた然り
乱流の状態では、心がざわつき、迷いや戸惑いが多くなり、目の前のことに集中しづらくなります。
情報や思考が頭の中で混ざり合い、「次に何をすべきか」が分からなくなりがちです。
その結果、生産性が落ち、精神的にも安定しない期間が続くこともあります。
一方で、層流の状態に近づくと、徐々に迷いが減り、やるべきことが自然と見えてくるようになります。
選択肢が多くても心が静まり、目の前のことに集中できる心持ちになっていきます。
そして、その時間が続くことで、システムや自分自身がより効率的な「かたち」へと進化していくのです。
しかし、層流と乱流はどちらか一方だけで存在するのではなく、それぞれが互いに存在を支えているのだと思います。

私自身、情報処理フローが安定してきた今だからこそ思うのですが、それもまた、長きにわたる乱流——迷い続けた経験——があったからこそです。
大人気漫画・アニメ「チ」の中に、「迷いの中にこそ倫理がある」という言葉があるように、乱流を経験し、それを受け入れ、乗り越えてこそ見えてくる意義や価値が確かにあります。
「チ。ー地球の運動についてー」展に行ってきました。改めてパワーワードばかりと思う。 pic.twitter.com/qsytEz7T7k
— タナカシンゴ(ハグルマニ / 命名創研 / 栢の木まつり) (@tanashin115) January 8, 2023
大切なのは、乱流を否定することではなく、乱流も必要なプロセスとして、乱流の中にいる自分も認めながら、そこから少しずつボトムアップで層流へと移行していこうとする姿勢だと思います。
そして層流の状態になったらそれは素直に喜ぶ。
なぜならその先には発展と進化しかないからです。
今回の内容が、みなさんの視点や人生観にも、新たな気付きをもたらすきっかけになれば幸いです。
UnsplashのPhilippe Boutが撮影した写真
【著者プロフィール】
著者:田中 新吾
層流と乱流の関係は、ダメなアイデアがないといいアイデアが生まれないという関係にも似ていて、陰陽のように、切っては切り離せない関係にあるのだと思っています。
◼︎ハグルマニ / 命名創研 代表 大企業様
中小企業様、ベンチャー企業様、NPO法人様のプロジェクト推進に必要とされる「歯車に」なったり、「名前座」の構築等、命名によるブランディング支援をしています。
◼︎#栢の木まつり 実行委員会 委員長@入間市宮寺
◼︎タスクシュート認定トレーナー
◼︎Obsidian×10X情報処理

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