人間がごく自然に積み重ねてしまうものの質を変えて、人生を豊かにする。
私には生き方の一つに移動、呼吸、睡眠、血流といった「人間がごく自然に積み重ねてしまうものの質を変える」というものがある。
言い方を変えれば「人間が無意識に行なってしまうものの質を変える」とも言えるだろう。
この生き方を選択するようになった時は今でも明確に覚えている。
2018年にTwitterで以下の連続投稿を見かけた時だった。
積み重ねると、移動は結構な分量を占める。つまり人生の豊かさになるなと思っていて、それをただの移動時間にしたくないし、そうならない、移動の中に場所や人や機会や、生きていることが面白くなる瞬間の多い社会がいいなと思っている。
2018年11月14日
同じく、積み重ねると大きな割合を占めるのが「呼吸」と「睡眠」で、こういう部分の質が変わると影響が大きい。
2018年11月14日
で、この話は「きく」にもつながってゆく。意思や意識を持って「する」わけでない、ごく自然に積み重ねている日常的な経験の大半は受動的なことごとで、その質を変えてみると面白いんですよ。
2018年11月14日
ツイート主の西村佳哲さんは働き方研究家で、著書「自分の仕事をつくる」「自分をいかして生きる」などでご存知の方もいるだろう。
そんな西村さんの上記の連続ツイートが当時の自分にものすごく刺さり、深い納得感を生んだのだ。
「たしかに、移動や呼吸や睡眠は、積み上げれば結構な分量になる」
「結構な分量なのだから確かにそれは人生において豊かさとなる」
この当時の納得感はいまだに持続している。
というわけで、現在進行形で取り組んでいる次第だ。
これまでRANGERにて紹介してきた事柄もあるが、ここであらためて私が現時点で取り組んでいることをまとめて紹介をしてみたい。
1.移動
移動する際は足にダメージの少ないシューズを選び、履いている。
以前も書いたことがあるが「アルトラ」というシューズブランドだ。
参照:長年の試行錯誤の末、ついに辿り着いた「普段履き」の決定版 アルトラ「パラダイム」について紹介させてください。
この記事を書いた当時に履いていたのは「パラダイム」だったが、現在は「インスティンクトエブリデイ」を相棒としている。
おかげさまで移動とシューズに影響した「巻き爪」などの足のトラブルは引き続き皆無。
以前は歩いている最中にPodcastを聞いたり、音楽を聞いたりもしていたが、ここ1〜2年は歩くことに集中し、歩くことを楽しむためにそれらを聞くのはやめた。
2.呼吸
呼吸は「鼻呼吸」をメインとした生活をしている。
こちらも以前ブログに書いた内容を引き続き実践中だ。
参照:「鼻呼吸のトレーニング」という新しいプロジェクトをはじめました。
睡眠とも関連することなのだが、今現在のような花粉シーズンは、日中に体内に吸い込んだ花粉が、寝ている間に体内に巡り顕在化してきて朝辛くなるため、寝る前にしっかり鼻うがいをして花粉が体内を巡るのを抑えている。
そのおかげか薬に頼らず特に問題なく過ごせている。
鼻呼吸中心で過ごしているからなのか、去年11月に少し体調を崩しただけで、感染症にもかからず風邪も引いていない。
基本的に常に体調はいい。
体調が悪くなる場合は、強い低気圧がきている時くらいである。
3.睡眠
良い睡眠をするために、アイマスクを付ける、寝る直前にスマホを見ない、腹巻きを着用する、口閉じテープをする、などをしている。
個人的に特に大事にしているのは、できる限り夜8時以降に何かを食べたりしないこと。
(飲み会などがあれば超えてしまう場合はもちろんあるが・・・)
これは体内の臓器に負担をかけないのはもちろん、睡眠の質を下げる実感があるためだ。
先の花粉と同じように、胃の中に未消化物が蓄積すると寝ている間にそれがニキビの元になったり、舌苔として現れてくる。
1年前からは寝る前の歯磨きの際には必ずフロスをするようにもなった。
というのも、歯周病なり歯肉炎は寝ている時に一番進行することを明確に理解したからである。
私はもうアラフォーだが、今その重要性に気づくことが出来てよかった。
これらの取り組みにより以前よりもだいぶ睡眠の質は上がった実感がある。
4.血流
血流に関しては、胃腸の力を弱らせるようなことはできるだけ避け、血を作れるようにし、定期的な運動などを行うことで血を流すようにしている。
血が作れている目安として「朝、きちんとお腹が空いていること」を持っており、この感覚が得られるようになっていれば、胃腸はいい状態にあると考えている。
朝排便があるかも超大事(ウンログを利用中)。
この考え方は、堀ママの「血流がすべて解決する」を参考にしており、実践することで自分でも強く感じるようになった。
そして、平日毎日のルーチンとして「走ること」と「ストレッチ」を入れている。
雨風が激しい日は室内でできるトレーニングに切り替えたり、取り組まない日もあるが、天気に問題がなければ、2.5kmを全力で走っている。
その後はしっかり入浴をして入浴後はそのまま入念にストレッチを行う。
モーニングルーチンとして「温タオル」を目元に当てることもしている。
こんな風にして血流をよくするための取り組みを行なっている感じだ。
*
今になってなぜこのような記事を書いておこうと思ったかと言えば、先日知人にたまたまこの手の話をする機会があり、話をしてみたところ非常に参考になったと言ってもらえたからだ。
「人間がごく自然に積み重ねてしまうものの質を変えると、人生を豊かになっていく」
それなりの期間において実践をしてきたからだとは思うが、これはもう私の一つの確信になっている。
参照:「内心に潜む確信を語れば、それはきっとすべての人に通ずる。」という名言を知って考えたこと。
さいごに、人間が無意識に積み重ねているものと言えば、最も代表的なものは「時間」と言っていいのかもしれない。
そうだとすれば、時間の質を変えれば人生の豊かさは増すということである。
これについては別の機会にあらためて書ければと思うが「タスクシュート」というメソッドが時間の質を変えるのに今のところもっとも有効打だと私は思う。
引き続き人生に豊かさを作るべく、試行錯誤と実践によるデータ収集に取り組んでいきたい。
UnsplashのAlexandra Nicolaeが撮影した写真
【著者プロフィールと一言】
著者:田中 新吾
プロジェクトデザイナー|プロジェクト推進支援のハグルマニ代表(https://hagurumani.jp)|タスクシュート(タスクと時間を同時に管理するメソッド)の認定トレーナー|WebメディアRANGERの管理人(https://ranger.blog)|「お客様のプロジェクトを推進する歯車になる。」が人生のミッション|座右の銘は積極的歯車。
●X(旧Twitter)田中新吾
●note 田中新吾
筋肉運動なんかも無意識に積み上げているものと言えますよね。だから筋トレによって筋肉の質を変えることで豊かさを感じるようになるのだと思ってます。筋トレはまだルーチンにできていないのでそろそろやりたいところです。
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