しょうもない話をする人が大好き。
昨日から島根県は大森町にきています。
滞在は今日で二日目。
今日は朝から世界遺産・石見銀山遺跡の中で唯一公開されている龍源寺間歩(まぶ)に行ったり、郡言堂本店に行ったり、歴史資料館や公開されている武家を見たりしてました。
出会う人にたびたび話を聞いたり、資料でこの町の情報を知ったりしながら、だんだんとですが大森町の輪郭が見えてきた感じです。
昨晩のことですが、世界遺産登録される以前から町並保存に関わってきたおじさん達、大田市の銀山課の方々、この町の二大企業である郡言堂と中村ブレイスの皆さんに混ぜてもらい町の居酒屋で軽く飲みました。
今日はその時のことを書いておこうと思います。
楽しすぎた飲み会
昨日の飲み会は正直楽しすぎました。
立場的には完全に部外者なんですが、郡言堂の松場さん(@tadashi_matsuba )の粋なはからいで飛び入り参加させてもらいました。郡言堂からは三浦編集長も参加されていました。
少し前に街並み保存に関しての討論会を行ったとかで、その実行委員の打ち上げというていだったようです。少し真面目な話を乾杯前に少しだけして、後はひたすら飲み食いしながら本当に終始笑ってました。
いちばん面白かったのは、中村ブレイスのTさん(役員)。この方、全国に7,000もある「駅舎」をほぼ全て回られたそうなんです。そして一つの駅舎に対して50〜60枚の写真を撮っているということでそのストックたるや半端じゃないということ。ご自身のことを「鉄っちゃんではなく、駅ちゃんですね」と称していました。
僕の地元から近い駅にも3度訪れたことがあるそうで、大森町にきてまさか馴染みのある駅名を聞くとは思ってもみなかったです。そして、昨日参加された僕以外の方達もみんなはじめて聞いたことだったことが面白かった。(Tさんがあんまり居ないかららしい笑)
他にも色々ありました。
大森町には、銀山、宮の前、新町、駒の下、昭和などなど、あわせて9つの自治会があるんだがその境がよく分からないんだ。という話があったり、夜な夜なポケモンGOをしに来る人がいてその車の音が気になるとか、スタンプラリーが嫌いな住職がいて嫌いな理由を教えてもらったり、Tさんを銀テレ(ローカルケーブルTV)にプロデュースしよう、などそれはそれは色々な話を聞かせてもらいました。
すっかり混ざって話を聞かせてもらっていたのですが、とにかく楽しすぎました。そのおかげで写真を一つも撮ってなかったという致命的なミスを犯してしまった・・・
しょうもない話をする人が大好き
終わり際に、スタンプラリーが嫌いな住職から「しょうもない話ばかりでごめんねえ」「町の話全然してないね」と言われました。
他の人たちも含め何を考えていたのか定かではありませんが、これについては全く無問題です。というかむしろ「しょうもない話がこんなにも聞けた!」と嬉しがっていたくらいですからね。
僕は訪れた地域でしょうもない話を聞くのが大好きです。もっと言うと、しょうもない話をする人が大好きです。
真面目な話を聞くのも好きだし、してくれる人も好きだけれど、しょうもない話の方が僕にとっては価値が高い。
「なぜだろうか?」と考えると、これは多分しょうもない話は「笑えるから」なんです。
しょうもない話に笑えるので、笑えるとそのしょうもない話をしている人を好きになります。これは芸人のことを好きになるのと同じ心理だと思います。
そして、そのひとのことを好きになるから、その町のことも好きになる。僕が好きだと思う地域はだいたいこのパターンです。
例えば、5年前に行った長崎県は上五島の青方という地区が今だに好きなのは、そこにある居酒屋の大将がひたすらしょうもない話をしてくれて笑わせてくれたから。
大事なことはウルフルズが言っていますが「とにかく笑えれば」なんです。そんなわけで、昨日の飲み会で急激に大森町のことが好きになりました。大森町、最&高です。
『しょーもない話でごめんねえ』と言われるけれど、そのしょーもないと言っている話を聞くのがいちばん楽しいので、どんどんしょーもない話をして欲しい。今日おっちゃん達が楽しそうに喋っていたしょーもない話があって、このおかげで更に大森町を好きになったので。真面目に町のこと話されてもねえ。
— タナカシンゴ (@Shingo_tna) November 14, 2018
さいごに
今晩は、三浦さん(@miura_henshucho )が食事会をセットしてくれました。
街並みの途中にあるパン屋さんで持ち寄りで食事をするとかで、色々な家族が集うんだそう。僕も最近結婚をしたばかりなので家族という視点で、大森町を見れるのはとても勉強になりそうです。
大森町の宿泊は宗岡家(武家屋敷)でしています。体験モニターの一環で宿泊させてもらっているので昼過ぎからは町内の施設を巡って勉強中。その地に連綿と紡がれてきた歴史には心から感謝できるようになりたい。 pic.twitter.com/vQmje6aTQ5
— タナカシンゴ (@Shingo_tna) November 15, 2018
この滞在中に宿泊している場所は、宗岡家という武家屋敷なのですが、夜と朝に聞こえるのは隣を流れる川のせせらぎくらいで静寂がすごいです。無音すぎて朝寝すぎました。
明日のAMには大森町を離れ、出雲を散策して埼玉の家に戻ります。まだ帰りたくないなあ。
それでは今日はこの辺で!