「個別化」という資質で説明ができるこれまでの私の行動、思考について。
2018年5月に行った最新の「ストレングスファインダー」によれば、私には「個別化」という資質がある。
あらためて言うまでもないが「ストレングスファインダー」とは人がもっている資質を見つけ出すツールのことで、webサイトで180個ほどの質問に答えていくことで判明するようにできている。
実際に行うには下記の書籍から専用のコードの取得が必要だ。
資質は全部で「34」あり「個別化」というのはそのうちの一つ。
参照:なぜ私は「今日の仕事が、楽しみ」なのか。その本質的な理由が分かった。
「個別化」の資質について、公式の説明には下記のように示されている。
「個別化」という資質により、あなたはひとりひとりが持つユニークな個性に興味を惹かれます。
あなたはひとりひとりの特徴や個性を覆い隠したくないので、人を一般化したり、あるいは類型化することに我慢できません。
むしろ、個人個人の違いに注目します。
あなたは本能的にそれぞれの人の性格、動機、考え方、関係の築き方を観察しています。あなたはそれぞれの人生における、その人にしかない物語を理解します。
この資質によって、あなたは、友達にぴったりの誕生日プレゼントを選んだり、ある人は人前で誉められることを好み、別の人はそれを嫌うことを分かったり、一から十まで説明して欲しい人と、一を示せば十を知る人とに合わせて、教え方を調整できたりするのです。
あなたはほかの人の強みをとても鋭く観察する人なので、ひとりひとりの最もよいところを引き出すことができます。
この個別化という資質は、あなたが生産性の高いチームを作ることにも役立ちます。
完璧なチームを作るに当たり、チームの「組織構造」や「作業手順」に着目する人もいますが、あなたは優秀なチーム作りの秘訣は、各自が得意なことを充分に発揮できるような、強みに基づく配役である、ということを本能的に知っています。
私にかぎらず、ストレングスファインダーによって判明した資質の内容を読んで納得する人は多いと聞く。
しかし、実際の行動や思考の検証をしている人となるとその数はグッと少なくなるのではないだろうか。
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話は変わって、最近「みんなの才能研究所」というポッドキャストの「『楽天大学の設立者』仲山進也さんの思考法とは?」を聴いていた。
ここではゲストに楽天大学の創設者で「ストレングスファインダーマニア」と自称する仲山氏が登場する。
興味を持って聴いていると途中「個別化」の資質が話題にあがり私はそこから更に深く聞き入ってしまった。
そして大きな発見となったのは「個別化」という資質をもっている人の行動や思考例についてだった。
具体例として非常に共感したのが「年賀状」の件。
仲山氏によれば、
「「個別化」を上位の資質にもっている人は、年賀状のメッセージを定型文のように全員同じように書くのを嫌い、それぞれにメッセージを書かなければ気が済まない」
ということ。
これはまさに我が意を得たりでまるで私のことを指しているようだった。
昔からテンプレートに嫌気が差すタイプでその人個別に書かなければ気が済まない。
「皆そうなのでは?」と思っていたがどうやらそうでもないらしい。
そしてさらに大きな発見もあった。
「個別にメッセージを書かなければ気が済まないので、時間がなくて個別に年賀状のメッセージを書くことができないとなれば、年賀状そのものを出さない、という判断に至る」
昔にこういう判断をしたこともあったことから仲山氏のこの言及にも大きな衝撃を受けた。
私は「個別化」という資質が自分にあることを知ってから「これも個別化かな?」というようになんとなく自分の行動や思考の検証をすることはしてきたところがある。
しかし、仲山氏が言及していたような質には決して及ばず、とても驚かされたということもあってここでしっかり向き合って自分の思考や行動について検証してみることにした。
これ以降は自分に向けたメモのようなものだが何かの参考になればと思う。
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まず、私はこれまでに「プレゼンが分かりやすい」といった外部評価をいただくことがあった。
しかし実を言うと大勢の前で話すのが得意というわけではない。
むしろ大勢の前で話すのは苦手という方が適切だ。
前職では「朝会」なるものがあり司会者にはスピーチが課された。
これがとにかく嫌いだったのも多数の人たちを相手にしなければいけないと思っていたからだ。
真に私が好むコミュニケーションというのは「誰か」が特定されている場面。
思うに、これは「誰に何を話せばいいのか」が明確だとも言えここに個別化の資質はよく現れている。
それからまだお酒をよく飲んでいた時代、私は大勢で飲むことよりも「1対1」で、特に小料理屋のカウンターで飲むことをよくしていた。
これもその方が相手が明確で話しやすかったからである。
今もこの癖がよく残っていて、これも個別化と言えるだろう。
他にも、かれこれポッドキャスト活動を4年以上やってきているが、話し相手がいた方が喋りやすいという実感があるのも誰かが明確であるから。
一人喋りの番組も運営しているが、どこか不特定多数の大勢を意識しなければいけないところがあり、相対的に見れば喋るのはやはり難しい。
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さらに、私はこうしてブログを書いたりSNSに意見を投稿したりもするのだが、ここでも自分自身に納得のいく説明ができた。
どういうことか?
ブログを書く場合も、Twitterに投稿する場合も「誰に」をハッキリと意識した方が筆が進み、納得のいくアウトプットができるのだ。
これまでなんとなく、友人、お客さん、フォロワーさん、場合によっては家族を、というようにできるかぎり明確にしてアウトプットしてきたことを思うと、これも「個別化」が影響していると考えるに至った。
それから、毎週メルマガも配信しているのだが、これが続いているのもメルマガというツールがSNSやブログと比べて「誰に」を意識しやすく個別性が高いから、と考えると納得感が高い。
仕事などでお知り合いになってメールアドレスを知っている方、メルマガの配信希望ということで登録をしてもらった方に向けて書いているのだが、特定少数〜中数に向けてなので実のところとても書きやすいのだ。
メルマガというツールは私に合っているのだろう。
他の話だと、先日「会社名を考えて欲しい」という仕事のオファーをいただいた。
こういう相談は私の大好物で、結論から言うと会社名のネーミングを通して、事業内容の整理、事業の提供価値の言語化案などまでを担当させてもらった。
市場の調査などの各種調査と依頼主からのヒアリングによる取材から素材を集め、その素材を元に形にしていったのだが、これが依頼主にかなり喜んでもらえたのだ。
こうした誰かや何かの固有の価値を見出してそれを言語化したり見える化するプロジェクトというのはこれまでにも喜ばれることが多い。
きっとこれも私に備わる「個別化」という資質によるものなのだろう。
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こうやって考え出すとキリがないのだが、しっかり向き合って検証をしてみると多くの行動や思考に納得のいく説明ができる。
ストレングスファインダーから取得した説明止まりではこうはならなかったし、やはり「しっかり向き合う」ことの価値は遥かに大きいと今回改めて思った。
参考:「時間を確保して向き合う」と、自分で自分にしっかり「フィードバック」をかけられる。
「個別化」でこうならば、他の上位の資質(学習欲、着想、最上志向など)でみても同様に説明が付けられるものがおそらく多くあるはずだ。
「本棚を見ればその人が分かる」
「何を食べているかでその人がどんな人間かが分かる」
と言われるように、人間理解もその人がとった行動やその時点のリアルな思考を検証するのが一番なのだろう。
しかしこれを思うのと同時に、しっかり向き合うことができていない領域がまだまだ多いことも痛感した。
見えている気になっているだけで、見えていないものというのは本当に多い。
今回書きたかったことはこんなところである。
Photo by Tim Mossholder on Unsplash
【著者プロフィールと一言】
田中 新吾
プロジェクトデザイナー|プロジェクト推進支援のハグルマニ代表(https://hagurumani.jp)|タスクシュート(タスク管理術・時間管理術)の認定トレーナー|WebメディアRANGERの管理人(https://ranger.blog)|「お客様のプロジェクトを推進する歯車になる。」が人生のミッション。
「個別化」を使いながらもそれぞれに何か共通して言えるものがないか探しているのは「着想」という資質が強くあるからなのかなと思っています。着想についても向き合って検証していきたいです。
●X(旧Twitter)田中新吾
●note 田中新吾
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